スポーツ青年省の戦略研究センター所長は、15歳から29歳の若者の人口がマイナス成長に転じつつあることに危機感を示した上で、「雇用と結婚が、1千万人に及ぶイランの若者たちが抱える主な問題である」と述べた。
イラン学生通信の報道によると、モハンマド・タギー・ハサンザーデ氏は全国の青年問題の専門家らを集めて開かれた「青年問題に関する研究と計画作りに関する専門会議:課題と解決策」の席上、「国勢調査によると、7500万人強に達するイランの全人口のうち、2369万4194人が15歳から29歳の若者である」と指摘した。
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同氏は、15歳から29歳までの国民の失業率は23.95%に達しているとした上で、「このうち、女性の失業率は40.31%、男性は20.06%である」と述べた。
■ 若者の怒りをコントロールするためのクリニックを開設へ
他方、スポーツ青年省次官(若者問題担当)は若者の怒りをコントロールするためのクリニックを、市の健康センターに開設する予定であることを明らかにし、「来週、スポーツ青年省は若者の怒りをコントロールするためのクリニックの立ち上げに向けて、テヘラン市社会局と合意文書を交わす予定となっている」と述べた。
メフル通信によると、モハンマド・ゴルザーリー氏は、これまで若者をめぐって行われてきた施策はどれもうわべだけのパフォーマンスないしイベント中心であり、結婚年齢の上昇と社会問題の増加以外の結果をもたらしてこなかったと強調した上で、「結婚問題については、質の高い計画が検討されている。2週間以内に、結婚相談センター立ち上げに向けた詳細を明らかにするつもりだ」と語った。
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( 翻訳者:ペルシア語記事翻訳班 )
( 記事ID:32441 )