最高裁にギュレン派イマームがいる?―シャーヒン元法相、爆弾発言
2013年12月30日付 Hurriyet 紙
アンカラでのもっぱらの話題は、メフメト・アリ・シャーヒン元法相が「最高裁に[ギュレン]教団のイマーム」いて、この人物が重要書類を、[ギュレンの住む]ペンシルベニアに送っているという内容を主張したことだ。野党は、「あなた方政府が、なすべきことをなすべきだ」とする一方、政権内部からは、「この発言は、司法の腐敗を語ったものだ」との発言もとびだした。
元法相で、現在、AKPの副党首をつとめるメフメト・アリ・シャーヒン氏が、「最高裁に[ギュレン]教団のイマーム」がいて、この人物がペンシルベニアに重要書類を送り、意見を聞いていたという発言は、アンカラで爆弾のような効果をもたらした。
CHPのギュルセル・テキン副党首は、この発言に対し次のように述べた。「この発言は、共犯関係にあったものが、仲たがいしたことを示している。この焦りは、共犯関係にひびがはいったことの焦りである。」
ヒュッリイェト紙のゼイネプ・ギュルジャンルとアイセル・アルプの記事によると、収賄・賄賂捜査ののち、一晩で600人の警官が異動になったことを指摘するテキン副党首は、「これは、(ギュレン派の)600人を一人一人知っていたということだ。自分たちの共犯者なので、全員を知っているのだ」と述べた。テキン副党首は、トルコには大きな不正があるとのべ、「この不正のつけははらってもらう。国民は、裁判官や検事や、官僚を選挙で選んではいない。政治政党を、首相を、大臣を選挙で選んだのだ。ゆえに、付けを払うのは、官僚や裁判官ではなく政府だ。この国では、全ての不正を犯した2本の手が、あなた方の襟をつかんでいる。もう、この国ではこの不正のせいで、14人が自殺した。」
(中略)
■AKPのイイマヤ議員、「これは腐敗を象徴」
トルコ大国民議会の司法委員会のアフメト・イイマヤ委員長は、メフメト・アリ・シャーヒンの「ある裁判官が決定を下す前に書類の要約をペンシルベニアに送った」とする発言について、次のようなコメントをした。「この件や、関係者について、心当たりはない。しかし、司法の独立性と中立性の原則によれば、ある裁判官は、2つのことにより決定をくだす。ひとつは、証拠だ。ふたつめは、法そのものと良心だ。もちろん、情報収集のため、いろいろな人と会うが、決定のためにあれこれ聞くことはない。父親だろうが先生だろうが、決定の前に誰かと接触することはない。決定の前にいろいろな人に聞くことは「腐敗」の象徴である。」
(中略)
■メフメト・シャーヒンはなんといったのか?
メフメト・アリ・シャーヒン副党首は、カラビュクでおこなった演説で次のように話した。「大手ホールディングのトップについての裁判が行われ、有罪がでた。最高裁の「教団のイマーム」と呼ばれる人物が、名前はふせるが、この件でどういう決定をすべきかの問いを、この件の要約書類とともにペンシルベニアに送ったらしい。[ギュレン]ホジャ先生は、「司法の判断にしたがい、判決をだしなさい」といったそうだ。」
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( 翻訳者:トルコ語メディア翻訳班 )
( 記事ID:32451 )