イェニシャファク紙が、昨日(1月2日付)紙面で「泣く泣く辞任した」とした見出しが誤報であることが明らかになった。
同紙は、メフメト・アズィムリ氏の教授職就任が妨害されたことで(同氏)が無業状態となり、申請した7大学からジェマート(宗教団体)の圧力により拒否されたと主張した。しかし、ディジュレ大学で准教授となり、2013年1月15日に同大から離れ、数日後ヒッタイト大学で働きはじめたアズィムリ氏は、1 日たりとも無業状態にはなってないことが明らかとなった。アズィムリ氏の教授職就任が3年遅れた理由はジェマートではなく、預言者ムハンマドの親族、カリフを侮辱したとの疑惑があったためであるとわかった。同氏の教授職就任をジェマートが3年遅らせたとする趣旨のイェニシャファク紙報道は誤りであった。アズィムリ氏のウェブサイト上のプロフィール欄には、「自身の著作が原因で遅れた教授職への就任を、2013年、ヒッタイト大学神学部で果たした」と記載されている。
ディジュレ大学のアイシェギュル・ジャーレ・サラチ学長も本件で反論した。サラチ学長は報道の真相には関心が無いと強調し、「中傷が世論をミスリードしていることが問題だと考えている」と述べた。
同大学のアブドゥルケリム・ウナラン学部長は、報道内容全てを否定し、驚くべき発言をした:「(アズィムリ氏は)イスラム史の専門家であるがイスラム史を根底から理解していない、というのもアラビア語が分からないからである。同氏の著作では、アムル・ビン・ヒシャームでさえムハンマドに対して述べなかったことを述べている。アズィムリ氏自身、神学教師向きの性格ではない。本件はジェマートとは無関係であり、完全に個人的な問題である。政府から気に入られるために科学普及(協会)の名を使っている。」ウナラン学部長は、メフメト・アズィムリ氏の著書中の以下の表現が、預言者ムハンマドを侮辱していると指摘する:「皆にとってそうであるように、預言者ムハンマドの血統、名誉、高貴な家柄に言及することは無益である。そして、必要もないのである。これは、単にイスラムの普遍的法則を血統、人種に因ってではなく、根本システムに従って築いてきたことを明らかにすべく述べているのである。そうでなければ、彼が最も高貴なな血統を継いでいるのか否か、さらには我々が罪に当たらないと信じる不貞行為による子供の存在も重要視していない。」
ディジュレ大学学部長は、イェニシャファク紙に反論した。同紙を報道の原理原則に従っていないと批判した:「我々のイェニシャファク紙に対する見解は異なっていたのだが、考えていたような新聞ではないことが良く分かった。町の噂話ですら記事にするということだ。真偽を確かめはしないのだろうか?」
科学普及協会も報道内容を否定した。同協会は、「メフメト・アズィムリ氏は、本協会の設立者ではない」と述べた。同協会ディヤルバクル支部のムスタファ・サルビュユク支部長は、「彼が我々の協会の設立者であることを理由に大学で不当に扱われたというのは正しくない。我々は本件報道に関し、イェニシャファク紙に事実とは異なると伝えた」と述べた。
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( 翻訳者:山根卓朗 )
( 記事ID:32474 )