■2013年、トルコはこれまでに比べより困難な年を過ごした
特に、1年の最後の月に行われた「不正・収賄」捜査は、市場における混乱の原因となった。ドル及びユーロの高騰が極めて多くの業界に悪影響を与え、輸出業者にとってすら、このような高騰は喜ばしいものではないと発表した。賃貸契約がドルベースで行われているため、多くのショッピングモールで、古い議論が再び浮上した。店舗の所有者が集まり、上昇した為替レートにどのように対処するかを話し合った。12月30日の夜、ブランド連合協会の傘下にある一部の小売業者らは懸念を表明した。
■新年の祝辞でメッセージ
12月16日から12月31日までの期間で、トルコリラに対してドルは5.52%、ユーロは5.37%が上昇した。小売業者は、予期せぬこの上昇のため、出店価格が非常に高額になっていると述べた。小売業者は、2014年の為替レートが不安定だとし、ショッピングモールの所有者と出店者が、賃貸料において様々な調整を行うことを希望した。最も多くの小売業者が提示した解決策は、為替レートを固定化すること、あるいは賃貸料の値下げであった。
ブランド連合協会のヒュセイン・ドアン会長は、12月30日の夜、年末の会合がおこなわれたことを発表し、意見の交換が行われたこと、小売業者達の懸念や提案が(ショッピングモール経営者に)伝えられたと話した。ドアン会長は、ショッピングモールの出店者達へ書かれた新年を祝う手紙でも、業界の状況を説明し、この業界を共に担うもの同士建設的であるべきだと(互いに)長年の経験で学んだと述べた。ドアン会長は、「今こそ、我々はショッピングモールの出店者達から、デリケートな対応を要望しました。現在までに我々が話した相手は、かなり積極的にこの問題にアプローチしています」と述べた。
■11月の為替レートを基準に
外貨の突然の高騰に対して、一部のショッピングモールは、11月の為替レートに基づいて徴収を行うことにした。ある小売業者は、「6月にゲズィの抗議運動が起こったときにも外貨は高騰しましたが、あの一時的な状況には耐えることができました。しかし、1年の最後の2週間に起きた高騰は、見たところそう簡単には回復しそうにありません。この状況下では、調整が行われなくてはなりません」と話した。
■トルコリラで収入を得て、ユーロで支払う
トルコでは、ショッピングモールにおいて賃貸料が外貨で、大多数はユーロで支払われている。小売業者達は、「我々の収入はトルコリラですが、賃貸料はユーロかドルで払っています」と不満を漏らした。賃貸料が外貨であるのは、海外からのショッピングモールへの投資者達が会計をユーロで行っているためである。国内の投資家たちが外貨で店を借りるのは、事業の資金繰りで、海外の資金源が使われるためである。国内の金融機関は、めったにこのような事業に融資を行わない。
■全ての人が同じ船に
ショッピングモール出店者協会(AYD)のフルシ・ベルギュ会長は以下のように述べた:協会として一般的な決定をしたり、提言したりすることはありません。全ての人が同じ船に乗っています。ショッピングモールは売上高を見ます。売上高と賃貸料の割合において危機的な状態になれば、いつも、あらゆる解決策が模索されています」。
■結婚のようなもの:良い日も悪い日も
ブランド連合協会のヒュセイン・ドアン会長は、「ショッピングモールの投資者達も、小売業者達も、困難な時に自分達だけのことではなく、業界全体のことを考えて行動することが適切です。これは結婚のようなものです……困難な時にこそ分かち合うのです。ブランド店舗が上手くいけば、ショッピングモールも上手くいきます」と述べた。
■15日間で5%高騰
12月の最後の15日間で、ドルは5.52%価値を上昇させ、ユーロは5.37%上昇した。2013年通年では、トルコリラはドルに対して20%、ユーロに対して25%価格を下落させた。
この記事の原文はこちら
原文をPDFファイルで見る
原文をMHTファイルで見る
( 翻訳者:粕川葵 )
( 記事ID:32475 )