エルドアン首相のドルマバフチェ各紙記者会合―「12月17日捜査」を語る
2014年01月05日付 Zaman 紙


レジェプ・タイイプ・エルドアン首相は、12月17日捜査を「グローバルな(勢力による)攻撃」とコメントした。

首相は、新聞記者やコラムニストらとドルマバフチェ執務オフィスで行った朝食つき会合で一同に会した。会合の冒頭で演説したエルドアン首相は、ふたたび不正・収賄疑惑について語った。これまでの発言を繰り返したものの、今度は、「グローバルな(勢力による)攻撃」に直面していると主張した。そして、また司法を標的にした。「我々は選挙で選ばれた。あなた方は任命だ。トルコで、司法クーデターが計画された。主権を国民から奪い、司法に渡そうとしている」といい、司法関係者を批判した。

捜査で名前の取沙汰された容疑者について、「無実の証拠」があるとした。しかし、まったく具体的な証拠もないまま、「闇の政府」の主張をつづけた。会合で、(高位の軍人が裁かれた)エルゲネコン裁判やバルヨズ裁判が、再裁判の可能性がでてきたことがわかった。会合ののち、メディアの前で語った出席者らは、以上のことを証言した。ザマン紙のコラムニスト・アリ・ブラチ氏は、首相は「再審」を法務省に指示したと述べたという。他の参加者も同様の発表を行った。参加者の見解は、次のとおり。

■アリ・ブラチ氏(ザマン紙)

首相は、この間のプロセスを説明した。質疑に応えた。教団の問題が話題になった。自身の考えを口にした。(シリア行きの)トラックが止められたことが、12月17日捜査と関連するものであると述べた。私は、首相に、もしいわれているような組織が警察や司法の中にあるというなら、政府とした対策をとる権利がある、しかし、社会(あるいは、教団)に対する攻撃が行われるなら、相手は、何万人もの人になると発言した。それは、2月28日過程の再来となると発言した。教師から町の商人にいたるまで、多くの人々が被害者となると説いた。首相は、「この件は注意深く行う。そのようなことには、決してしない」と述べた。しかし、政府のなかに組織があるなら、法の範囲内で、それらを除外することに揺るぎはない、と述べた。

■ドル・エルギル氏(ブギュン紙)

多くの問題について、解説した。しかしこれらは、あくまで政府の見方だ。社会がこれをどうみるかについては、首相自身も、述べていた。3月30日には選挙がある。個人としても政府としても、国際的な場で、それほど大きな欠損にはならないと述べた。そうかどうかは、選挙ではっきりする。不正疑惑にはあまり触れられなかった。首相は、不正疑惑が道具として使われ、不正疑惑を使って政府を攻撃し、それによりトルコの不安定化が図られていると信じ込んでいる。

■フィクレト・ビラ氏(ミッリイェト紙)

再裁判問題に前向きだった。再裁判は権利だと発言した。この件での作業のため、法務省に指示したと述べた。議会でなすべきことがあるなら、それもすると述べた。ベキル・ボズダー(法相)は、これは裁判中の案件であり、結審していない裁判に、再裁判はあり得ないと述べた。これは法的な問題ではないといった。息子のビラル・エルドアンが、ヤースィン・アル=カドゥと会っていた件では、「息子や婿への疑惑はどれも、ただしくない。両者とも、政府とは関係がない。ハルク銀行頭取の家からでてきた450万ドルについては、「間違いだった」と述べた。

■ジャン・パケル氏

首相は、捜査がトルコの将来に対するクーデターであるといった。誰とも、いかなる組織とも交渉の余地はないといった。すべてのついて、情報が手の内あるといい、時がきたら証拠を提示して公表すると述べた。不正や収賄については、「私は閣僚を信じている。一人を除いて、自身に疑いかかったのを恥じて辞任した。今後は、司法を見守りたい」と述べた。今後の、(クルド問題)解決策はどうなるのかと聞いた。ベシル・アタライが、「政府はこの件で揺るがない。解決については、政府でだけではなく、双方が、強い決意を持っている」との返答をした。
この会合には、スター紙から11人、イェニ・シャファク紙から7人、サバフ紙から5人、アクシャム紙から4人、イェニ・アキト紙とチュルキエ氏から3人、ザマン紙から2人(アリ・ブラチ氏とエトゥイェン・マフチュプヤン氏)、ヒュッリイェト紙・ミッリイェト紙・ハベルチュルク紙・ヴァタン紙・タクヴィム紙から一人づつの、国内12紙39人が参加した。残りの8人は、学者が呼ばれた。

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訳者注:ザマン紙は、ギュレン教団系新聞。

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( 翻訳者:トルコ語メディア翻訳班 )
( 記事ID:32489 )