裁判官・検察官高等委員会法案めぐり、国会で殴り合い
2014年01月11日付 Hurriyet 紙


国会の司法委員会における裁判官・検察官高等委員会(HSYK)法案をめぐる会議で、12月17日の「一斉収賄」捜査及びHSYKの代表者たちが会議に招待されなかったことの影響が出るなか、公正発展党と共和人民党の議員の間で殴り合いのけんかが起こった。

■復讐法案

HSYKの仕組みを変更する52条からなる法案の審議入りを阻止できなかった共和人民党の議員たちはスローガンを掲げ、法案について机を叩きながら抗議した。公正発展党 と共和人民党の議員たちは4時間半の緊張の後、殴り合いのけんかを始めたが、会議は延長されなかった。野党のスポークスマンたちは公正発展党が司法について復讐法案を出したとして非難し、「首相の息子が取り調べを受けると言ってHSYKの権限を奪おうとしている。これは憲法・司法クーデターだ」と叫んだ。

2つの会議場を変更した委員会は15時ではなく15時半に始まった。委員会ではまず会議場について議論が行われ、その後に方法について、そうして[AKP議員である]アフメト・イイマヤ委員長と委員会のメンバーであるハック・キョイル氏がジャケットを脱いだことから危機が勃発した。共和人民党の議員たちは「HSYKのメンバーが呼ばれるのかどうか知らせを受けていない」と述べた。イイマヤ委員長は「大臣は礼儀としてこの召集をHSYKに知らせるべきだったが、知らせなかったようだ」と述べた。公正発展党は審議を投票に移した。共和人民党の議員たちは机を叩いてイイマヤ委員長に抗議した。2つの党の議員たちが演壇を占領したことで緊張はけんかへと変わり、殴り合いが始まった。法相は委員長とともに会議場を後にした。

■4年前間違いを犯した

ベキル・ボズダー法務相は委員会での話の中で、突然憲法改正の呼びかけを行った。ボズダー法相はHSYKの仕組みに関して野党との合意の上、憲法改正を行う用意があると述べ、4年前の改正は間違いだったと述べた。ボズダー法務相は「『みんなは何と言うだろうか』と言って間違いに固執するつもりはない。司法は法に従うべきだ。私たちは司法の独立性と中立性の枠内で行われるべき最も正しいことを話し合いで一緒に行うことができる。さあ HSYKと法治国家について、法治国家の下、より良いことを一緒にやりましょう、と言っているのです」と述べた。野党はボズダー法務相の言葉に対し、「今までやってきたこと、言ってきたことはどうなんだ」「恥ずかしくないのか」「[エルドアン首相の息子]ビラルはどこだ」と反発した。共和人民党のエンギン・アルタイ 氏は委員会でボズダー法相に向けて、答えた。「大臣、私たちは誠意を持ってこれに関する議論に参加者を出す準備ができている。あなたにも誠意があるならこの法案を取り下げてください。明日議論を始めましょう」と述べた。

■共和人民党の議員たちは立っていた

司法委員会は小規模のため、会議場には指定公共機関(KIT)委員会の議場が選ばれた。共和人民党の議員たちと傍聴者たちが立っているなか、アフメト・イイマヤ委員長さえ席に座るのは困難だった。

■委員会にあったスローガン

審議入りを阻止できなかった共和人民党の議員たちは「贈収賄だらけ」「ファシズムへの移行にノー」といったスローガンを掲げた。

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( 翻訳者:南澤沙織 )
( 記事ID:32543 )