■リビア:セブハーでリビア軍と武装集団の間で戦闘
【トリポリ、本紙】
おとといの夕刻、リビア南部の首都セブハーにおいて、リビア軍と武装集団との間に市街戦が勃発した。
リビア革命家最高会議南部支部長のムハンマド・ナンマール氏は「セブハーにおいて、リビア軍と武装集団の間で断続的な戦闘が勃発した」ことを認めるとともに「西部地区賢人会議のメンバーたちの専用車が武装集団に銃撃され、それによる人的被害については未だ不明」であることを明らかにし、さらに付け加えて「セブハーの軍事地区所属の車両一台がRPGミサイル攻撃を受けたが、車両が全焼したかどうかについては不明」と述べた。セブハー市内はおとといの夜になって緊張の下での静寂に包まれたが、翌日の朝には戦闘の再開で27人の死者と72人の負傷者をだすに至り、死傷者の中にアフリカ人たちも含まれていることが判明した。今回セブハーで起きたトゥブ族とアラブ住民の武力衝突は、2012年3月に約150人の死者と400人の負傷者を出して停戦となった大衝突に次ぐもっとも激しい武力衝突とみなされている。
黒人であるトゥブ族の分布地域は、リビア、チャド、ナイジェリアにまたがっており、トゥブ族住民には、密輸活動に従事する外国人傭兵(ようへい)を調達しているとの疑いがかけられている。他方トゥブ族はカダフィ政権を支持してきたために、同政権が失脚して以来(アラブ住民の)蔑視対象となってしまったと目されている。
(後略)
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( 翻訳者:山名結子 )
( 記事ID:32587 )