CHPイスタンブル市長候補サルギュルに、銀行資産凍結措置
2014年01月17日付 Radikal 紙
預金保険機構(TMSF)は、共和人民党(CHP)のイスタンブル広域市長候補ムスタファ・サルギュル氏の銀行口座と不動産を差し押さえた。
シシュリ区長でCHPのイスタンブル広域市長候補であるムスタファ・サルギュル氏に、TMSFから衝撃が。預金保険機構(TMSF)は、1998年にバンク・エクスプレスから受けた融資を理由として、サルギュル氏の銀行口座と不動産を差し押さえた。サルギュル氏が紛失したとする融資の債務証明書を、TMSFにバンク・エクスプレスの元会長で実業家コルクマズ・イイト氏が先日提示したという。TMSFはイイト氏によって提示された書類の調査を経て、昨日(16日)差し押さえを決定し、サルギュル氏の資産が差し押さえられたことが明らかにされた。
■350万ドルを引き出し、800万ドルの支払い
情報によると、ムスタファ・サルギュル氏と9人の仲間は、1998年にバンク・エクスプレスから350万ドルの融資を受けた。TMSFは、融資が行われた少し後に、コルクマズ・イイト氏の所有していた銀行バンク・エクスプレスを差し押さえた。
TMSFは、(バンク・エクスプレスの)獲得後に同銀行の記録を調査した際、サルギュル氏とその仲間たちが受けた融資に関する書類や融資の情報が一切見つからなかったため、融資に対する措置は現在まで一切行われなかった。最近、実業家のコルクマズ・イイト氏がTMSFに直接出向き、サルギュル氏と仲間が受けた融資の債務に関する書類を提出した。TMSFは書類が本物であることを確認した後、貸付を受けたにもかかわらず返済されていないとして、必要な措置を始めさせた。算出した結果、350万ドルで借り受けた借金が、利子を含めて今日までに800万ドル(約1600万トルコリラ)に達していることが明らかにされた。TMSFはこの計算の結果を受けて、関連する借金のために昨日までにサルギュル氏の現行の銀行口座を差し押さえた。
■サルギュル氏:タイミングが重要
サルギュル氏は、ヒュッリイェト紙に会見を行い、「16年後も経ってこのような結論が出た。このタイミングで出されたことが重要だ」と述べた。
ムスタファ・サルギュル氏の弁護士ムラト・ハズィネダル氏も、TMSFによるサルギュル氏の資産差し押さえの決定に関して、次のように述べた。
「我々の元には何も届いていない。ある大臣が言ったように、『タイミングが非常に重要だ』。この件に関して信ぴょう性は一切ない。TMSFは何かを引っ掻き回し、このプロセスに関連して、他の信用を落とさせようとする試みが絡んでいる可能性もあるのでは。このような借金は存在しない。今のところ何を根拠としているのかわからない。私は、これが現在の政治を意識した行動である可能性があると考えている。」
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( 翻訳者:永山明子 )
( 記事ID:32628 )