スィミットサライ世界に100店舗、陰にLC Waikiki?
2014年01月23日付 Hurriyet 紙

昨年11月中旬、私たちはフランスのカンヌ市で行われた小売業の国際見本市、MAPICにいた。

スィミット・サライ設立者のアブドゥッラー・カヴクチュ氏は、MAPICで3日間にわたり無料で40万ユーロ相当のスィミットを配布すべく、チームを組んで現れた。
全国ショッピングモール小売業協会の会長職も務めるLC WAIKIKIのヴェハプ・キュチュク社長、メーカー共同組合(BMD)会長、ラムゼイ社のCEOフセイン・ドアン氏、ウルソイ・ホールディングの役員サフェト・ウルソイ氏、フォークアート社のメスト・サンジャク社長、実業家のエミン・オナル氏と私(記者)は、アブドゥッラー・カヴクチュ氏のゲストとして招かれた。
カヴクチュ氏は、フェアでの会見に入る前に事前情報を提供した。

「ヴェハプ・キュチュク会長から、サウジアラビアの大手投資会社の一つ、ファワズ・アルホカイルグループに紹介してもらうことになっています。同社は旅行、建築、娯楽分野でも事業を展開している会社です」

LC Waikiki社のサウジアラビアでのパートナー企業で、現在10店舗を展開するファワズ・アルホカイルグループとの商談を首尾よく終えたカヴクチュ社長は、月曜日の晩、興奮して訪ねてきた。

「MAPICで私たちが踏んだ最初のステップは素晴らしいものになりました。ファワズ・アルホカイルグループのアブドゥル・マジード・アルホカイル副社長と契約を交わしました。サウジアラビア、バーレーン、アラブ首長国連邦、オマーン、ヨルダンで2018年までに合計100店舗のスィミット・サライを開店します」
彼はアルホカイル氏の意欲的な態度についても語った。

「実は彼らはより多くの国で200店舗を展開するという計画を持っていました。私たちはハールク・オクトゥル社長と、100店舗の成功を見届けた後に、200店舗に向けて取り組むべきだと主張しました」
「メッカでは、ウィットツアー社のオーナーで神学博士のエルカン・アイドゥン氏と共同で、スィミット・サライを経営しています。そこは成功しており、わが社の国外支店の中では一番です。ファワズ・アルホカイルグループとともに、中東でさらなる挑戦をしていきます」

LC Waikikiのヴァハプ・キュチュク社長も今回結ばれた契約を喜んでいると述べた。
「アブドゥル・マジード・アルホカイル博士はトルコをとても気に入っています。また、ファワズ・アルホカイル氏は、世界の主要メーカーおよそ1千社の中東圏域における代理権を持っています」

カヴクチュ氏は間に割って入ると、2018年に向けての全体目標を強調した。
「今年はイギリスとアメリカで店舗を開く。2018年にはトルコで440、海外で560、合計1000店舗の展開を目指しています」

彼はまた、ハールク・オクトゥル社長が常々口にする目標について触れた。
「スィミット・サライを世界的企業にします」
こう言うと、妻のイルキン・カヴクチュさんの親戚の一人がニューヨークから送ってきた写真を見せた。
「ニューヨークの5番街に店を借りて、建物に掲げる巨大なスィミットの写真の中に、『5番街で何が出来上がる?』と書きました。ニューヨークのいくつかのショーウィンドーには、『スィミットはベーグルとは違う』という見出しの新聞記事を飾っています。ここニューヨークで以前に開店した『スィミット・アンド・スミス』と、私たちの店舗の開店は街に影響しています。ニューヨークではトルコのアチマ(パンの一種)と似たベーグルが多く消費されており、スィミットととの競争を恐れていることが分かります」

通りのスィミットを『サライ(宮殿)』に移すというオクトゥル社長のビジョンが、カヴクチュ氏の事業活動と結びつき、成長への取組みが加速した。スィミットサライは2023年に世界へ飛躍するトルコ企業10社に選ばれるまでになった。

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( 翻訳者:藤田昌弘 )
( 記事ID:32682 )