「騙された」感が政府・教団対立の発端―閣僚発言
2014年01月25日付 Radikal 紙

タネル・ユルドゥズエネルギー天然資源大臣は、来たる選挙に向けて行われた公正発展党(AKP)カイセリ県候補者を紹介するための会合においてこう発言した。
「これほどまでの不快感(騙された感)を受けたことはない。この出来事は首相にとってもつらいものである。」


タネル・ユルドゥズエネルギー天然資源大臣は公正発展党(AKP)カイセリ県知事選挙に向けた候補者紹介のための会合に参加し、次のように述べた。
「6ヶ月ごとに我々の任期に関して余命宣告がなされ、『エルドアン首相は現職を離れることになるだろう』といわれてきた。最近では2月15日が任期の終了だろうと言われている。彼らは我々を見限っている、常に私達の任期を見積もっているのだ。これほどまでの不快感(騙された感)を受けたことはない。この出来事は首相にとってもつらいものである。」

カイセリ県AKP候補者紹介の会合は、市立文化芸術センターで行われ、タネル・ユルドゥズ大臣、トルコ大国民議会のサードゥク・ヤークト副議長、AKPからヤシャル・カライェル議員、アフメト・オクスズカヤ議員、イスマイル・タメル国会議員、オメル・デンギズAKP県支部長が参加した。ユルドゥズ大臣はコンヤでの日程を済ませた後、雨の中、車でカイセリ入りした。会場の入口ではチップを求めてきたドラムやズルナの演奏家に対してボディガードを通してチップを与えた。

ユルドゥズ大臣は演説の冒頭で候補者らが国家に利益と幸福をもたらすようにと祈りをささげた後、前大臣らに対しての感謝を述べた。ユルドゥズ大臣は彼らが1994年にその役職についたことに絡めて次のように述べた。

「トルコにおけるAKP時代は、1994年に始まった地方行政の成功によって幕を開けた。1994年はとても困難な時代であり、中央集権的政府と常に衝突していた。更にその状況が与党になってからも続いた。
6ヶ月ごとに我々の任期に関して余命宣告がなされ、『エルドアン首相は現職を離れることになるだろう』といわれてきた。最近では2月15日が任期の終了だろうといわれている。彼らは我々を見限り、常に我々の任期を見積もっているのだ。これほどまでの不快感(騙された感)を受けたことはない。この出来事は首相にとってもつらいものである。AKP支持者は国益を享受し、非支持者は享受するななどと言ったことはない。政治的安定を壊そうとする者は利益・不利益の関係を理解できないのだ。」

「12月17日以降、トルコの政治的安定の崩壊を望む者がいる。某団体は崩壊寸前だなど言っている。彼らはトルコの基盤を揺るがそうとしたのだ、これに甘い顔をする必要はない。一人ひとりの努力や祈りによって形成された政治的安定が一瞬にして崩壊するわけがない。また、我々がそれを許さない。どうぞお好きなようにとは言わない。政治的安定はAKPだけによるものではない。それを守り、保護することが大切である。政治的安定が守られるためには皆が努力せねばならない。この政治的安定のおかげで得られたものとその負荷が同じなのかと聞くでしょう。」

さらにタネル・ユルドゥズ大臣は次のように続けた。
「利子は以前の状態に戻るでしょう。我々がガソリン価格や為替の是正をはかってはいるものの、現在の国民への損害は1200億トルコリラにも上る。この状態が続けば、エネルギー分野において70億トルコリラの損害が起きることになる。我々は価格引き上げを避けるために奮闘し、少しでも改善しようとしている。しかし、なかにはまったく被害を受けずに楽な生活をしている者がいる。自分達で国民を苦しめておきながら、あたかも彼らの味方であるように振舞ってきた共和人民党(CHP)には我々がもたらした新しい政策を理解できないのである。
不正疑惑に関して、我々がどう振舞うべきかを述べる人々は、11年間の我々の労苦に気づいていないのだ。
誰が不正を行ったとしても我々はその人に反対する。その人物を守るなどもってのほかだ。不正がトルコの政治史における策略を、正当なものにすりかえることはない。誰一人として、不正の背後に隠れて政権をもてあそぶことは出来ない。1年半以内には選挙が行われる。今の与党が気に入らないのであれば、投票しなければ良いのだ。しかし、与党を他の方法でつぶそうとしているのであれば、我々はそれを阻止する。

我々は、身寄りのない貧しい人々には食べ物と暖を与えているのだ。誰も我々の慈愛に水を差すことはできない。いつも貧しい人々の隣にいよう。我々を止めようとする人々は自己中心的であるといえる。AKP政府の横にはいつも我々がいる。最も厳しかった時期を超え、我々にも春が来て、今では当選者2人のうち1人がAKP党員といった時代にきた。我々は苦労を物語りたいのではないが、一部の非情な人々が何をしたかを国民に知らせたい。」

満員の会場では広域市長候補メフメト・オズハセキ氏、アックシュラ市長候補アリ・エルギュル氏、ビュンヤン市長候補シナースィ・ギュルジュオール氏、デヴェリ市長候補メフメト・ジャッバル氏、フェラヒイェ市長候補ヴラル・ジョシュクン氏、ハジュラル市長候補ドアン・エキジ氏、インジェス市長候補ゼケリヤ・カラヨル氏、メリキガーズィー市長候補メムドゥフ・ブュユククルチ氏、オズヴァタン市長候補ナースィプ・アクソイ氏、プナルバシュ市長候補ユスフ・アルトゥパルマク氏、サルオーラン市長候補アリ・タシュタン氏、コジャスィナン市長候補ムスタファ・チェリキ氏、サルズ市長候補オメル・アクプナル氏、タラス士長候補ムスタファ・パランジュオール氏、トマルザ市長候補ファフレッティン・ウシュク氏、ヤフヤル市長候補エサト・オズチュルク氏、イェシルヒサル市長候補アブドゥルカーディル・アクデニズ氏が紹介された。

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( 翻訳者:入口 愛 )
( 記事ID:32702 )