トネカーボンでヒョウが射殺:密猟者の父子が逮捕
2014年01月20日付 Iran 紙


 〔イラン北部マーザンダラーン州の〕トネカーボンに生息する巨大ヒョウを銃で撃ち、殺害した父子が逮捕された。

 イラン野生動物保護協会のウェブサイトが伝えたところによると、巨大なヒョウが銃で撃たれ、脊髄を損傷した結果、死亡するという痛ましい事件から2週間、トネカーボン情報治安警察や自然保護官らの努力、そして地元住民の協力により、このヒョウを射殺した犯人が特定された。

 トネカーボン環境局局長は、「トネカーボンのドヘザール地区の某村落の住民である父子がこの件で特定され、デイ月28日土曜日〔=1月18日〕に逮捕された」と述べた。

 ハーディー・マンスールキヤー氏はさらに、「この父子に対する初期の取り調べの過程で、彼らが撃ったヒョウは彼らの家畜を一度も襲撃してはおらず、彼らの住む村落の住民の家畜への被害についても、一切報告がなかったことが判明した」と付け加えた。

 この父子がヒョウを銃撃した動機はいまだ不明で、彼らが共犯である可能性が高い。

 ハーディー・マンスールキヤー氏は、「二人の密猟者には、ともに〔予審の過程で〕裁判所で有罪の判断が下された。本件を担当する判事の命令により、この事件の詳細が明らかになるまで、彼らは拘置所に送られた」と語った。

〔‥‥〕

 トネカーボン環境局長はまた、「環境保護官の努力とトネカーボン市情報治安警察の大規模捜査にもかかわらず、地元住民の協力がなければ、犯人の検挙は不可能だった。容疑者らは当初、ヒョウを殺害したことを全面否認していたが、複数の村人や地元住民が裁判所で証言してくれたことで、本件を担当する判事によって〔予審で〕有罪であると認定され、拘置所に送られた」と述べた。

 この報道によると、デイ月13日金曜日〔=1月3日〕、一頭の雄の巨大ヒョウがトネカーボン・ドヘザール地区の森林地帯の川辺で、足を動かすことができずに、地面に倒れた状態にあるのが発見された。この動物をテヘラン大学獣医学部に搬送したところ、ヒョウは背骨を銃で撃たれ、脊髄が完全に折れていたことが分かった。

 「アルボルズ」と名付けられたこの巨大ヒョウの指はかつて、農家が仕掛けた針金の罠にかかって切断されたことがあり、体には猟銃による散弾の痕が多数見られた。また手の骨も、銃弾が命中し折れていた。

 脊髄への損傷が回復不可能で、これ以上の苦痛をこの動物に与えることは避けるべきだという専門獣医らの判断により、トネカーボンのヒョウはテヘラン大学獣医学部に移された後、多量の麻酔薬によって安楽死した。

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( 翻訳者:ペルシア語記事翻訳班 )
( 記事ID:32779 )