公正発展党(AKP)、共和民主党(CHP)、平和民主党(BDP)の議員から構成されているグループは、拘留中・受刑者となった議員のため憲法改正に関する会合を催した。
AKP、CHP、BDPの議員は、拘留中の議員の問題解決のために集まり、委員会で合意に達した。改正内容によると、仮条項で有罪とされている議員の状況は任期終了まで据え置き、継続中の捜査と裁判は一旦停止される。
会議にはAKP副党首兼イスタンブル選出議員のムスタファ・シェントプ氏、CHPコンヤ選出議員のアティッラ・カルト氏、BDPシュルナク選出議員のハスィプ・カプラン氏が出席した。シェントプ議員は会議に関する説明で、「以前行われた会議で合意した、憲法改正を必要とする問題に関する覚え書きがあり、それに関する審議を行い、今後もこの合意を尊重し続けるとしました。今後党の会派副代表らが集まり話し合います」と述べた。「あなた方はもう一度集まるのでしょうか?」という問いにシェントプ議員は、「場合によりますが、会派副代表にまず審議してもらいたい」と回答した。
カルトCHP議員も同件に関し、以前審議した概要を党本部にそのまま伝える決定を取ったと明らかにした。「殺人罪のような重罪を除き、捜査、裁判、逮捕、拘留が議会の許可を要するようになる」ことが見込まれているとしたカルト議員は、「議会の賛成が5分の3以下にならないようにする必要がります。多数決には絶対もって反対です。なぜならそうなった場合、議会の計算により一定の方向付けへと繋がるからです」と述べた。
カルト議員は、自身の見解を会派副代表に伝え、会派副代表が党幹部と話し合うとし、党が合意した場合、この法整備が提案に変わると明らかにした。同氏は、「捜査と裁判を許可制にすべきではないとの考えでしたが、再検討した結果、このような区別は必要ないと判断しました。なぜならそうすれば、新たな混乱と異なるプロセスの原因となり得るからです」と語った。
■法整備の内容とは?
カルト議員は、改正内容では継続中の捜査と裁判は一旦停止、刑罰執行の段階にある者は会期末まで据え置きになるとし、「党の間で合意に達すれば、この問題は15日間で終結するだろう」と述べた。
■「裁判官・検察官高等委員会(HSYK)のように別の問題が持ち上がれば、この話は困難を極めるだろう」
CHP選出議員のカルト氏は、この法整備にHSYKやこれに類似した問題が混じらないようにする必要があるとの発言をしたとし、「与党側も同じように理解していると発言し、肯定的に見ています。他の問題が持ち上がれば、憲法改正の実現は困難となります」と語った。
カルト議員は、民族主義者行動党(MHP)イスタンブル選出議員のエンギン・アラン氏と平和民主党(HDP)党首でイスタンブル選出議員のセバハト・トゥンジェル氏もこの法整備の利益を受けるとし、「アラン議員とトゥンジェル党首の刑罰も任期終了まで延長され、その後恩赦又は再審の可能性がある」と発言した。同議員は、CHPイズミル選出議員ムスタファ・バルバイ氏とCHPゾングルダク選出議員メフメト・ハベルアル氏の裁判も停止となるとした。
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( 翻訳者:釘田遼香 )
( 記事ID:32837 )