モーリタニア:ムスリム同胞団がエジプト文化相スピーチを妨害
2014年02月11日付 Al-Ahram 紙


■モーリタニアのムスリム同胞団、サービル・アラブを攻撃

【アスマー・フサイニー、アラー・ザムル】

ムスリム同胞団の国際組織に加盟するモーリタニアの若者数十名は一昨日(9日)、ヌアクショット(モーリタニア・イスラム共和国首都)において、エジプト文化相ムハンマド・サービル・アラブのスピーチの際に妨害行為をはたらいた。これは、在モーリタニア・エジプト文化センター創立50周年を祝う一週間プログラム開会式での出来事である。モーリタニアのムスリム同胞団は、エジプト使節団の滞在を批判し、解任された大統領ムハンマド・ムルスィーを支持する掛け声や、軍と6月革命に敵対的な掛け声を繰り返した。

若者たちは、エジプト文化相に対して即刻モーリタニアを去るよう呼びかけたが、同相は最後までスピーチをやり通した。

この若者らによる妨害行為は、モーリタニア政府関係者、モーリタニアの文化人や知識人、および外交団が出席した開会式の最中に発生した。

一方、エジプト文化相は、ヌクアショットの大会議場で開催されたエジプト文化週間プログラム開会式のスピーチの中で、エジプトとモーリタニア間の協力の重要性を強調した。さらに、エジプトがモーリタニアとの協力の促進化に邁進していると付言し、エジプト政府がモーリタニアとの文化的協力を強化していく予定であることを強く述べた。

モーリタニア文化相のラーラ・ビントゥ・ハーシム氏は、エジプト文化相と彼の同伴の使節団を歓迎し、文化相が個人的に祝典に参加することは、エジプト政府がモーリタニアに向ける重要性を確証するものであるとした。

その一方、在モーリタニア・エジプト大使のアハマド・ファーディル・ヤアクーブ氏は、「祝典はよい形で進んだが、われわれは、モーリタニアの若者による批判を真摯に受け止めなければならない」と強調した。そして、今回のような出来事が起きてしまったが、誰一人としてモーリタニアとエジプトの関係を失墜させることはできないと言を強めた。

(後略)



本記事はAsahi 中東マガジンでも紹介されています。

Tweet
シェア


この記事の原文はこちら
原文をPDFファイルで見る

 同じジャンルの記事を見る


( 翻訳者:西舘康平 )
( 記事ID:32924 )