■イスマーイリーヤで警察官3人が武装グループの銃撃により死亡
【カイロ:本紙】
イスマーイリーヤ(スエズ運河地域の都市)で昨日早朝(12日)、警察官3人が武装グループの銃弾によって殺害され、事件に対する怒りが広がっている。エジプト政府は、イスマーイリーヤとポートサイードにおける警察官2人の殺害から数時間後に発生した今回の襲撃について、ムスリム同胞団の責任を追及した。
治安筋によると、車に乗った武装集団が警察官らに発砲し、犠牲となった警官らの武器を奪って逃亡した。警官らはアブー・ソーヤル地区で、スエズ・イスマーイリーヤ間の道路の交通を監視するためにパトカーに乗っていたという。同地区では、同様の事件が数度発生しているが、これまでの事件では軍が標的となっていた。今回亡くなったのは、アフマド・フサイン・ファハミーという名の中尉将校の他、巡査部長、伍長級の警察官だったという。
ポートサイードでは昨日、警察官ファーディー・サイフッディーン少佐の葬儀が営まれた。同少佐はおととい早朝、バイクに乗っていた武装集団の銃弾によって殺害された。公人や一般市民が広く参列した葬儀は、反同胞団デモへと化した。政府は昨日、警察将校を狙った諸事件について同胞団に責任があるとの見方を示している。
ハーズィム・ビブラーウィ首相は声明で「ムスリム同胞団による、昨今の警官を標的にした暴力や恐怖を植え付ける行為」を非難し「司法決定により活動が禁じられたこのテロ組織は、破壊行為や平和な人々を脅かすこと、罪のない人々を殺すこと以外を拒んでいる。その目的は、社会を破壊し、国家を失墜させることだ」と述べた。しかし首相は「この国を守る者がいる限り、その目的は達成されない。このような振る舞いは、国や国民を侵害するあらゆるものに対して毅然(きぜん)とした強い姿勢で立ち向かうという国家の決意や決心を強めるだけだ」と強調した。
(後略)
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( 翻訳者:田所眞帆 )
( 記事ID:32939 )