レバノン:アッカール県のシリア人生徒ら、公道封鎖を警告
2014年02月12日付 Al-Nahar 紙
■ アッカール県のシリア人生徒ら「ヌール小学校への生徒受け入れのための補助金支給が保証されなければ公道を封鎖する」と警告
【本紙、国営通信】
アッカール県ビーラ村にあるアフマド・アブドゥルワーヒド師が設立したヌール・イスラーム教育学校のシリア人教師と生徒らが座り込みを行い、レバノンやアラブ諸国及び国際的な救援機関に対して、シリア人難民の生徒の受け入れを可能とする資金繰りを保証するよう求めた。
座り込みには、ヌール・イスラーム教育協会のアラー・アブドゥルワーヒド師や学校の教育・運営委員会のメンバーらも参加し、子供たちは要求が書かれたプラカードを掲げた。
アブドゥルワーヒド師は街頭での演説で「約800人のシリア人生徒を無料で提供された建物に受け入れたものの、困難な状況にあり、学校は閉鎖の危機に直面している。彼らが路上に追い出されることにでもなれば、極めて深刻な事態となる」と述べた。また「この座り込みは、難民問題に関心を寄せる諸機関や慈善活動を行う人々に対し、学校の安定的継続のためにシリア人の子どもたちに支援の手を差し伸べてくれるよう懇願するためのものだ」と説明した。
さらに、次のように指摘した。「この学校は、シリアの教育カリキュラムに沿って生徒を教えているが、サアド・ハリーリー元首相からの支援がなければ、昨学期の授業を全うすることはできなかった。しかし、今年は求められる通りにレバノンのカリキュラムに沿って授業を始めたが、レバノンの担当者や国連難民高等弁務官事務所(UNHCR)の対応に何ら変化はなく、学校は今のところいかなる支援も受けていない。そのため、今年は深刻な閉鎖の危機に直面している」
座り込みでは、何人もの教師や生徒が関係機関に対して彼らの学校に関心を払うよう呼びかけた。また「補助金の支給が保証されなければ、教師たちは授業をやめる。送迎用のマイクロバスも賃金が支払わなければ止まるだろう。その結果、子どもたちは路上で寝起きすることになる」と指摘した。
また座り込みを行った者らは、補助金支給が保証されなければ「運動を拡大させ、教育の権利を獲得するまで公道を占拠し、封鎖することになる」と断言した。
学校の経営責任者であるアフマド・アイヤーシュ氏は「学校は、宗教的・人道的責務に基づいて、各人の意見・思想・信条・所属・身元に関係なく、生徒の福祉や教育の確保に努めている」とコメントしている。
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( 翻訳者:木戸皓平 )
( 記事ID:32943 )