米仏大統領「シリアにおける解決の糸口はロシアとイランの消極的役割の是正にある」
2014年02月13日付 al-Hayat 紙


■オバマ大統領とオランド大統領、「シリアにおける解決の糸口は、ロシアとイランの消極的役割を正すことにある」

【ワシントン:ランダ・タキーッディーン】

アメリカのバラク・オバマ大統領とフランスのフランソワ・オランド大統領はホワイトハウスにおける首脳会談や過去2日間(11、12日)におけるさまざまな会合で多くの国際問題について協議を行った。その中で、中東地域に関連する諸問題も話し合われたが、特にシリア問題は大きな位置を占めた。またレバノン、イラン、エジプト、リビアも議題に上った。

オランド大統領はオバマ大統領とイラン・湾岸諸国関係を議論する中で、サウジ訪問時の雰囲気について触れた。フランスの外交筋によると、オバマ大統領はシリア情勢に関して強い責務と懸念を表明した。以前フランス側は、オバマ大統領の姿勢を若干及び腰とみていた。しかし今回、オバマ大統領が、シリアにおける政治的解決を見出す試みや、ロシアおよびイランに対して「バッシャール・アサド大統領が移行プロセスに残ることを支持し続けることは、両国の利益とならない」ということを理解させるべく圧力をかけることについて強い責務を感じるようになった、という点に注目しているという。

オバマ大統領とオランド大統領はまた、ヨーロッパにおいて広く懸念を呼び起こしている、シリア紛争に参加する過激なイスラーム主義者の問題について議論した。外交筋によれば、両大統領は断固としてシリア化学兵器の破壊を完遂するという点で完全に意見を一致させた。また両大統領は、第2回ジュネーヴ会議の政治問題をめぐる協議に関して「シリア政権が何の譲歩も示していない」と懸念を表明した他、「政権の同意なしに」国民に人道支援を搬入する可能性について協議した。さらに、アレッポとヒムスを中心にシリア国民の苦しみを軽減するために、この件に関する国連安全保障理事会の決議を支持する意向を確認した。

(後略)



本記事はAsahi 中東マガジンでも紹介されています。

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( 翻訳者:佐藤早於里 )
( 記事ID:32944 )