パレスチナ:「ハマース」とUNRWAは人権教育を行わないことで合意
2014年02月13日付 al-Hayat 紙


■パレスチナ:「ハマース」とUNRWAは人権をテーマにした教育を行わないことで合意

【パレスチナ:AFP】

ハマース政府教育省は、国際連合パレスチナ難民救済事業機関(UNRWA)と、ガザ地区におけるUNRWAの運営する学校での人権教育を凍結することで合意したと発表した。これは、パレスチナ問題やパレスチナ及びイスラーム文化に影響を及ぼす重大な意見の相違があるためである。

ガザ地区の教育省責任者ムウタスィム・ミーナーウィー氏は、この合意はUNRWAと同省からなる合同委員会設立を規定しており、これは「カリキュラムの持つ重大問題を解決に導くため」だとした。さらに「カリキュラムに必要な改訂がなされるまで委員会は継続して開かれるだろう」ということを指摘した。

同氏はまた「教育省の再検討なしには、UNRWAはいかなるカリキュラムも採択しないという合意もなされた。そしてこれは、同機関が活動しているすべての地域において実施可能なものから開始され、また同機関がその活動の範囲内において、教えるべきカリキュラムに従わねばならないことが定義されている」と強調した。

ミーナーウィー氏はこうも続けた。「難民問題は歪曲(わいきょく)され、矮小化(わいしょうか)され、彼らは逃れて来たものという描写をされた。この歪曲や真実の打ち消しの中では、彼らは強制的に移住させられた、または、イスラエルにより虐殺が行われたために彼らは居住地を去ることになったということが否定されているのだ」。

一方、UNRWAの情報参事官アドゥナーン・アブー・ハスナ氏は「この合意は、人権をテーマにした教育を、指導者を養成するまで先送りにすることで成立した」と述べた。また同氏は、「(教育省とUNRWAの)食い違いを制限し、解決にこぎ着けるため、委員会を設立することで合意された」と言及した。

(後略)

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( 翻訳者:石川みのり )
( 記事ID:32953 )