エジプト:外務省「トルコ首相の発言は注目するに値しない」
2014年02月14日付 al-Hayat 紙

■エジプト外務省、「トルコ首相の発言は注目するに値しない」と反発

【カイロ:本紙】

トルコのレジェップ・タイイップ・エルドアン首相の「トルコは次期大統領選で選出されたいかなるエジプト大統領をも承認しない」との新たな発言は、エジプト政府高官や政治家らから広く怒りを買うこととなった。

エジプト外務省のバドゥル・アブドゥルアーター公式報道官は「あちこちで出されている、6月30日革命を『クーデター』と評するような声明は、応じたり注目したりするに値しない」と答え、「エジプト国民の声は正当性を源としている。また国民の意思こそが、国の将来を決め、指導者を選ぶのだ」と強調した。

中東通信社によると、アブドゥルアーター報道官の発言は先日のトルコ首相の発言に関する質問に対して答えたものであるという。エルドアン首相はその中で、6月30日革命を「クーデター」と評し「トルコはいかなる人物がエジプト大統領に選出されても承認しない」と述べていた。

地元メディアの報道によると、エジプトの政治家や観測筋は昨今のエルドアン首相の発言を強く非難し「取るに足らない発言だ」としつつ「誰一人としてエジプトに対して後見役のように振る舞うことはできない」と強調した。さらに「トルコ首相の姿勢によっては、エジプト・トルコ両政府の外交関係が切れる可能性もある」と警告しているという。



本記事はAsahi 中東マガジンでも紹介されています。

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( 翻訳者:石川みのり )
( 記事ID:32966 )