■モロッコ:国王はギニアからアフリカ訪問を開始
【ラバト:ムハンマド・アシュハブ】
モロッコのムハンマド6世国王は昨日(14日)、ギニア、コートジボワール、マリを訪れるアフリカ訪問を開始した。そこでは、中央アフリカとサーヒル(サヘル)地域の情勢と政治的・経済的パートナーシップの活性化に関して、アフリカの諸指導者との会談が行われる。
この訪問に1年弱先立ち、モロッコ国王はセネガル、ガボン、またコートジボワールへの同種の歴訪をしていた。その際に、南側諸国との対話というスローガンを掲げていた。
モロッコは西アフリカ諸国と北アフリカ諸国の間での最大限の門戸開放を実現することを決定している。これと同時に、アフリカのシステムにおける真の仲間となるために、アラブ・マグリブ連合の活性化を呼び掛けている。
さらに、ムハンマド6世国王は「新たなマグリブの秩序の創出」を改めて呼びかけた。そして、王宮の声明において「モロッコ国王はおととい(13日)、マグリブの秩序創出についての希望をチュニジアのマフディー・ジュムア首相との会見で表明した。その秩序は相互尊重、連帯、民主的開放、エネルギー自由化の価値に基づいている。それにより、マグリブ5カ国の国民に利益をもたらす」と述べられた。また、モロッコ国王は、チュニジアの諸政治勢力を祝福した。これらの諸勢力は、この特別の段階を通じ、高度な責任感と合意の美徳への執着を示した。
チュニジア首相は、宗教分野でのチュニジアとの関係強化におけるモロッコの努力に対する評価を表明した。この関係強化の背景には、宗教分野でのマリとの協力における前回の試みと同様の、チュニジアとリビア、ギニアそれぞれからのイマームとモスクの説教師の教育の要求がある。そして情報筋によると、この試みはさまざまな形の宗教的過激主義と行き過ぎに直面する中での中道と穏健の選択への支援を形成している。
一方、マグリブ諸国の外務大臣は今日、以前の決定の実行可能性を協議するためにリビアの首都トリポリで協議会合を開催した。その決定はマグリブ諸国首脳会議の開催を急ぐよう求めていた。また、マグリブ諸国政府が苦しんでいる諸問題や、モロッコとアルジェリアの対立を鑑みても、協議はマグリブ諸国首脳会議開催についての最終決定をしないだろうとの考えが支配的だ。
(後略)
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Asahi 中東マガジンでも紹介されています。
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( 翻訳者:田村颯 )
( 記事ID:32985 )