アブドゥッラー・ギュル大統領は、共和国史上、トルコの政治文化の観点から、そしてトルコにおける女性の地位という観点から、象徴的で意義高い代行システムを承認した。
ギュル大統領の承認で共和国史上2度目となる女性議員の大統領代行が実現する。ギュル大統領の代行となるトルコ大国民議会副議長のアイシェ・ヌル・バフチェカプル氏は、社会民主運動プラットフォームで政治活動を行った後、2007年の選挙で公正発展党の国会議員に選出された。
ギュル大統領はハンガリー訪問のために今日ブタペストへ発った。大統領代行は、今回はトルコ大国民議会議長ジェミル・チチェキ氏が担当した。月曜日と火曜日は、アイシェ・ヌル・バフチェカプルトルコ大国民議会副議長が代行する。ギュル大統領は、バフチェカプル議員の2日間の代行を認めた。2010年9月にも、ギュル大統領が国連総会に赴く予定があり、当時の大国民議会議長であったメフメト・アリ・シャーヒン議員が同じ日程でドイツを訪問することから、大統領職を民族主義者行動党のメラル・アクシェネルトルコ大国民議会副議長が代行した。
■ギュル大統領を迎えた最初の女性議員
第24期トルコ大国民議会第4立法年の開会式で、アブドゥッラー・ギュル大統領をアイシェ・ヌル・バフチェカプル国会副議長が迎えた。トルコの歴史上初めて女性議員がトルコ大国民議会の開会式で大統領を迎えた。今までは最年長の議員が迎えていた。ハイルンニサ・ギュル大統領夫人も初めて国会に入り、新しい立法年の開会式に参列した。
■左派として知られる弁護士だった
1954年トラブゾン生まれのアイシェ・ヌル・バフチェカプル議員は、イスタンブル大学法学部卒。現代法律家協会(ÇHD)のメンバーで左派として知られる弁護士だった。ユジェル・サイマン氏が理事長の時代に、イスタンブル弁護士会のメンバーで事務局長として務めた。トルコ弁護士協会理事会の会員も務めた。社会民主運動プラットフォーム女性・教育・法律部門イスタンブル代表として働いた。2007年の公正発展党イスタンブル第2地区議員(候補)選出に際し、「私の立候補により、様々な政治思想を持つ私の周囲の人々は、自分たちに問いかけていました。私は間違いなくある程度の票のカラーを変えることができると信じています」と語っていた。
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( 翻訳者:小川まどか )
( 記事ID:32988 )