ジュネーブ2:会議失敗についての各国の見解
2014年02月18日付 al-Hayat 紙

■アメリカ政府とロシア政府の間で「シリア戦争」が勃発

【モスクワ:ラーイド・ジャバル;リヤード、テヘラン、ロンドン:本紙】

アメリカ―ロシア間の戦線において昨日(17日)「シリア戦争」が勃発した。ジョン・ケリー米国務長官がロシア政府を激しく批判し、ジュネーヴでの交渉におけるバッシャール・アサド政権の「頑迷さ」はロシアの責任であると批判した。これに対し、セルゲイ・ラブロフ露外相は昨日、同様にアメリカの立場に激しく反論した。ラブロフ外相は、ロシアは安全保障理事会が人道状況を口実にシリア介入の決議を採択することを認めないと強調したほか、紛争当事者らを、政治解決の方向性に反対するシリア反体制派の新枠組み形成の試みを通じ、軍事的手段を再び選択すると非難した。

サウジアラビア内閣は昨日、第二副首相およびサウジアラビア特使を務めるムクリン・ビン・アブドゥルアズィーズ殿下が主宰してリヤードで行われた閣議で、「シリア危機をめぐるジュネーヴ2会議がシリア国民の苦しみを終結させるような目に見える結果を実現することに失敗したことに遺憾の意を表明する。この失敗の責任はシリア政府にある。失敗の原因は、シリア政府の頑迷さと、同政府がジュネーヴ1会議の諸決定に基づく会議の目的から逸脱したことである」と表明した。

イラン「革命防衛隊」に属する「エルサレム軍団」のカースィム・スライマーニー司令官は昨日発表した声明の中で「イランは現在真の力を享受している」と表明、「東地中海」におけるイランの存在感に言及した。また同司令官は、「イランは、イランの敵対者たち(と同様)の原則に基づいて行動したことは一日たりともなく、力や戦争、また資本によってすら、拡張したことはない」と力説し、シリアはイランの敵との対決で「現在主要な対立軸を形成している」との見解を示した。その上で、以下のように付言した。「一方に全世界が、他方にイランが位置するという状況である。彼等の一部は、もしこの男(シリアのバッシャール・アサド大統領)がいなくなり、他の人物がやってきたら何が起こるだろうか、と述べて予断をしている。そのような者は、真実を認識していないからあのようなことを言うのだ」。

(後略)



本記事はAsahi 中東マガジンでも紹介されています。

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( 翻訳者:前田悠作 )
( 記事ID:33006 )