UAE:火星への旅は「自殺」に相当するとイスラーム・ワクフ庁が警告
2014年02月20日付 al-Hayat 紙
■UAE:火星への旅は「自殺」に相当するとイスラーム・ワクフ庁が警告
【ドバイ:本紙】
アラブ首長国連邦のイスラーム・ワクフ庁は先日、火星の地表における居住は全くイスラーム的ではない、というファトワーを発行した。このファトワーに先立ち「マーズ・ワン」(訳注:オランダの非営利団体)が声明を発表し、火星に恒久的な人類の居住地を設立することをめざすと述べていた。UAEの同庁は、火星に住もうとする試みは非常に危険であり、イスラームが禁じている自殺と見なすことができるほどである、と説明した。
「ハリージュ・タイムズ」紙によると、同庁は昨日以下のように述べた。「このような一方通行の旅は生命に危険を及ぼし、それを正当化するものをイスラームの中に見いだすことは絶対にできない。というのも、火星へ旅する人間が生き残れずに死んでしまう可能性があるからだ」そして、同庁は「宇宙飛行士は正当性のない死を迎え、死後の世界において、自殺した者が直面するものと同じ罰に直面するだろう」と結んだ。
「マーズ・ワン」は、2025年までに火星の地表において人類の居住地を建設することをめざすと発表していた。まずは貨物を移送する旅を開始し、次に無人飛行を行い、最後に有人飛行を行う計画であるという。有人飛行については、500人のサウジアラビア人を含む2万人以上が火星への「人類の使者」となるべく、参加申し込みを済ませているという。
本記事は
Asahi 中東マガジンでも紹介されています。
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( 翻訳者:田村颯 )
( 記事ID:33044 )