パレスチナ:保存料不使用の多様な伝統料理
2014年02月23日付 al-Quds al-Arabi 紙


パレスチナ:保存料不使用の多様なパレスチナ伝統料理

【ナブルス:ロイター】

西岸地区のタル村で、ある女性団体が、いかなる保存料も使わない伝統料理を作る事業を始めた。

保存料無添加の伝統料理という計画は慈善団体「村落部女性の集まり」によりなされた。この計画には二つの目的、つまり村落部の女性に収入源を確保するという社会的かつ財政的な目的がある。

団体の代表を務めるワルダ・アシュティヤは以下のように話す。「おかげさまで良い結果がでています。女の子たちの賃金は賄えています。つまり資本金ですが…まだ始めたばかりで、そうなっていければと…ただ、まだ、そこまでは行っていません。…。売ったもので、その元をとる、そして元手を増やして、また仕事をする。我々はこの事業を実施し始めて2ヶ月経ちます。おかげさまで事業は成功していて、なかなかいい感じですし、収益もまあまあです」

この計画には西岸地区のナブルスに近いタル村に住む15人の村の女性たちが参加している。そして、彼女らが製造するものには、保存料を全く使用しない多種類の果物飲料やジャムなどがある。

ワルダ・アシュティヤは次のように語った。「私達は全く保存料不使用のジュースを作ります。少女たちが昔ながらの方法でそれを搾るのです。貴方が普通の絞り器でやるみたいにね。漉し器でジュースを濾して、砂糖をそれに加えます…どのくらい、レモンには砂糖がいるか…マンダリン・オレンジ(柑橘類)には砂糖がどのくらいいるか。すべてに定量があります。つまり1キロにつきレモンを何カップ使うのか…砂糖はどのくらいが限度か。それからこれを火にかけ、その上に出来るクリーム状の部分を全部掬って、それからガラス容器に入れます。プラスティック容器に入れるのは間違いです。そしてもういちど火にかけ、再び滅菌します」

この計画に参加している村の女性たちは、「村落部女性の集まり」の料理は彼女らに収入の道を開いた、と述べた。

ラスミーヤ・アスィーダは以下のように語った。「他に収入を得る道がないのです。ここで習って、手に職をつけて、学びたいと思ったのです。ここにいて、役に立つことを学ぶことは間違いではありません」

(後略)



本記事はAsahi 中東マガジンでも紹介されています。

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( 翻訳者:岸本聖美 )
( 記事ID:33069 )