「エルドアン父子の会話」とされる録音、その内容はこれ
2014年02月25日付 Cumhuriyet 紙
トルコ中で昨晩(25日)にYouTUBEにアップされた録音テープが話題となっている。CHPのクルチダルオール党首は、このレジェプ・タイイプ・エルドアン首相と息子のビラル・エルドアンの間の会話とされるこの録音を、議会の会派会議で皆に聞かせた。その内容は・・・。
12月17日の不正・収賄捜査ののち、インターネット上に漏れてくる音声録音に新たなものが加わった。トルコに爆弾を落としたような騒ぎをもたらしているこの録音は、レジェプ・タイイプ・エルドアン首相と息子のビラル・エルドアンの間の会話だとされている。
この録音によれば、首相が、息子のビラル・エルドアンに対し、実業家らから賄賂としてもらい5か所の屋敷で保管している金銭を家からだし、金銭を実業家らのところにもっていくよう求めたとされている。
(中略)
(CHPの)国会会派会議で流された、その録音の内容は次のとおり
■12月17日 8時2分
首相:連中が朝、捜索を行った。アリ・アーオール、レザー・ザッラーブ、エルドアンの息子、ムアンメルの息子とか、彼らの家には、今、警察が入っている。
ビラル:はい。
首相:いいか、お前の家になにがあろうと、それをもちだせ、わかったな。
ビラル:父さん、何があるっていうんだ。父さんの金が金庫にしまってあるだけですよ。
首相:そのことをいっているんだ。今、そちらに、姉さんがいくから。それが知っている、兄さんにも相談しろ、おじさんにも。それも、同じように持ち出すんだ。義兄さんとも相談して、それも。
ビラル:それをどうしたらいいんでしょう、どこに置けば?
首相:ちゃんとしたところへ、そこらに何とか。
ビラル:ベラトのところにもある。
首相:だからそのことを言っているんだ。集まって、おじさんもつれて。ズヤー義兄さんがそこらへんにいるのかわからないが。わかったか、ブラク兄さんにも、すぐになんとかしろ。
■12月17日 11時17分
ビラル:ハサン兄さん、ベラト兄さん、おじさんと相談しています。ベラトにいい考えが浮かびました。一部を、ファルクに、ほかの仕事の関係だといって渡そうと。他の金でやったようにさせようと。
首相:なんとかしておくに越したことはない。全部、ゼロにしておくのが一番だ。
ビラル:全部ゼロにします。インシャッラー。
■12月17日 15時39分
首相:いったことは、ちゃんとやったか?
ビラル:夕方までには、終わります。ベラト関係のところは、終わりました。メフメト・ギュルの部分は、その前に片付けました。残りも、夜になるころには片付けます。
■12月17日 23時15分
首相:ゼロにしたか?
ビラル:父さん、ゼロにはなっていません。3千万ドル分くらいがまだ残っています。まだ、溶かしきれないでいます。ベラトにいい考えが浮かびました。アフメト・チャクルから借りている2500万ドルの件があるので、これをそこに回して、その残りで、シェフリザールからマンションを買おうといっています。どう思います、父さん?
首相:わかった、そうしろ。
ビラル:完全にゼロにするんですか、父さん。少しは父さんの手元に残しておきましょうか?
首相:残すなんてことはダメだ。メフメトともなんとかしておけばよかったのに。彼(の分)もここに加えておけばよかったのに。
ビラル:彼らには渡しました。2千万ドル渡しました。
首相:なんてことだ。加えておけばよかったのに。あとでなんとかできたのに。
ビラル:渡せたのはこれだけです。たいへんなんです。場所もとるし。一部は、トゥンチ兄さんに渡しました。
■12月18日 10時58分
首相:完全にゼロにしたか?
ビラル:ゼロにはしたけど、私のところ、サマンドゥラ(の家)、マルテぺ(の家)にも金があって、73万ドルと30万リラ。これもなんとかします。ファイク・ウシュクから借りている金があるので、100万リラは彼に渡します。残しは、学校の方に回しておくようにいっておきます。
本記事は
Asahi 中東マガジンでも紹介されています。
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( 翻訳者:トルコ語メディア翻訳班 )
( 記事ID:33086 )