エルドアン首相、ギュレン師に呼びかけ
2014年02月28日付 Milliyet 紙

エルドアン首相はブルドゥル・ミーティングで市民に語りかけ、エトゥッラー・ギュレン師に呼びかけた。エルドアン首相は、1960年クーデター後にエスキシェヒルで市民に配られた、エスキシェヒル戒厳令司令本部の資料を見せた。

ブルドゥル・ミーティングにおいて市民に訴えかけたエルドアン首相は、ソーシャルメディアで広まっている録音音声に言及した。エルドアン首相は「あれらはでっちあげ、つまり合成だ。嘘つき者の蝋燭は日没後の礼拝までしか燃えない(訳注:嘘は長続きしない)。しかし、この者たちのろうそくはその礼拝までもたなかった、朝のそよ風が吹き、これを消しさってしまったのだ。」と述べた。

(中略)

■ああ、ギュレン師よ、この国を混乱させないでくれ

「ああギュレン師よ。もし、やましいところがないなら、ペンシルヴァニアにとどまってくださるな。あなたの祖国はトルコなのですから、トルコにどうぞ、祖国へ帰ってきてください。政治をするつもりなのであれば、人々の前に出て政治をしてください。しかし、この国を混乱させないでくれ。安穏を壊さないでくれ。わが国の治安を脅かすような様々な挑発的行動をとるのをやめてください。

■トルコの独立性への攻撃

我国の治安を脅かさないでくれ。この事態はすでに独立のための闘いである。我々は深刻な攻撃に直面している。この攻撃は私個人に向けた攻撃ではないのだ。私の家族へ、友人へ、また政府へ向けたものでもないのだ。トルコの独立性に対して行われている攻撃なのである。
皆が言うには、「あなたはトルコ語オリンピックでギュレン師を褒めていましたよね」と。その通り、確かに我々は彼を褒めた。だがしかし、あの時はこの事実を知らなかったからだ。すべていいように考えて疑わなかった。法律の枠組みにそって彼らに必要なことを行うつもりだ。この闘争はすでに独立の闘いなのである。とても深刻な攻撃に直面しているのだ。
この攻撃はただ私個人、また私の家族に向けられたものではない。この攻撃はトルコ共和国に向けたものなのである。彼らは「セラーム」という組織をでっちあげている。完全に法律を無視した形で3年以上もの間、何千人もの人々の-彼ら以外の-電話を盗聴したようだ。互いに関係のない、政治家、芸術家、軍人、新聞記者、首相、大統領の…

■あなた方の中で一体誰が、これらの者たちの盗聴を望んだか?

3年以上にもわたって、セラーム組織に関わっているとして、マーヴィ・マルマラ号の犠牲者の家族の電話が盗聴されている。この愚行を、背信を、見てください。彼らは一体なぜ盗聴しているのか。私は問うている、なぜ盗聴するのか。あなた方の中で、これらの人々を盗聴し尾行することを一体誰が望んだのか?誰の名の下に盗聴を行ったのか。何に奉仕しようと盗聴を行ったのか。恐喝が目的である…
トルコ共和国のエネルギー省大臣をセラーム組織のメンバーであるとしてリストに載せ、彼の電話を盗聴している。エネルギー省大臣は他国の大臣たちと、エネルギー関連の問題で密かに話し合ったりするものだ。彼らは録音を取りためて、どこかへ情報を提出しているのだ。

■いかなる国のために盗聴を行ったのか

この国の国会議員たち、たとえばCHPをはじめMHPはどう思っているのか?彼らは我々を盗聴した。彼らはあなた方を盗聴した。それなのに我々がインターネット法を持ち出すや、何故あなた達は反対したのだ?なぜなら別の計算があるからだ。私は検事に訊きたい、君はいかなる国のためにこの盗聴を行ったのかと。警官にも訊きたい、もちろん警官といっても全ての警官ではない、これを行った者たちのことを言っているのだ、この盗聴を。おい警官よ、いかなる国のために行ったんだ?私の国の、つまりトルコ共和国の国家機密が、他の国々のために仕えるスパイたちによって盗聴されている、利用されている。そして国の検事や裁判官は、未だにこれに無関心なままであるのだ。

■国家機密情報が他の国々のために・・・

わが国の最重要国家機密が他の国々のために活動するスパイたちによって盗聴されており、情報が提供されている、そしてこの国の検事、裁判官はこれに関心がないのだ。私の側に警官としてやってきた者は、我々が育て上げた警察局長、警視正、警部らは、私の事務所の、いいですか、最もプライベートな場所に盗聴器をしかけ、私を盗聴しているのだ。CHPの党首が言うには、ただきちんと警備しなさいとのことだ。スパイ行為といえる事件がある。その男は裁判において警官にまじって裁判にかけられたようだ。君たちは言うだろう、国家の警察が、君たちはその者を信用しないだろうし、この者を信用しないだろうが、彼が介入するなら、君たちは大声をだし、叫ぶだろうと。現在、我々は拘束し、確証した。裁判の過程も始めさせた。一人逃げた。他の者たちも逃げたが戻ってきた。逮捕者は増えるだろう。

イスタンブル首席検事はこの数字が増す可能性があると述べた。これに対して、我々はどうしておとなしくしていられようか?

■海の向こうからでっちあげの録音がもたらされた

海の向こうからCHPの師ともいえる人物が、CHP党首の手にでっちあげの録音を渡した。以前の恥辱から教訓を得ていない党首は、今や、彼の手に押し付けられたこのでっちあげの録音で、事をどうにか牛耳ろうとしている。なぜならこのシナリオでは、ギュレン師が彼にこの役目を任せたからだ。

■集中治療室にいるとされることに、以下のように反論した

エルドアン首相は、ブルドゥル・ミーティングにて、ソーシャルメディアで広まっている(首相が)集中治療室にいるとされることに言及し、次のように述べた。
「ある新聞で、ソーシャルメディアに流れたあるニュースが書かれた、お聞きになっただろうか?私は集中治療室にいるらしい。昨日、国家安全保障会議(MGK)に出席していましたが、(ソーシャルメディアで)彼らはすぐに私を集中治療室に押し込めたが、今私はここにいる。これからウシャクに行く。もはや彼らは何に助けを求めるのだろうか、でっちあげか、中傷か、はたまた殺人か抹殺か、それは彼ら次第だ。
アッラーが与えた命をアッラー以外は奪えないのだ。その命がほらこのからだに宿っている間は、私たちは国民に、祖国に奉仕し続けるつもりである。」

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( 翻訳者:桑迫静香 )
( 記事ID:33094 )