イスタンブル共和国検察は、ビラル・エルドアン氏の盗聴に関するいかなる裁判所の(許可)決定が存在しないと発表した。
テロ対策法第10条に基づき職務を遂行するイスタンブル共和国検察は2013年12月25日捜査を実施し、ビラル・エルドアン氏は供述を行った。この捜査の中で同氏に関するいかなる盗聴、追跡調査、通信傍受に関する裁判所の(許可)決定が存在しないことが明らかになった。
ビラル氏の弁護士であるアフメト・オゼル氏は、捜査を行う検察にビラル氏関連調書の中に盗聴、追跡調査、通信傍受に関する裁判所の(許可)決定の有無、そして決定があるならば、その終了期限について回答するよう要求した。
検察は、本要求に対する回答文で、「ビラル・エルドアン氏に関する捜査番号2012/656調書の中でいかなる追跡調査、通信傍受、録音に関する裁判所の(許可)決定は存在しない。そのため、いかなる終了期限の決定も存在しない」と答えた。
このように、ビラル・エルドアン氏に関する捜査の中でいかなる盗聴、追跡調査の裁判所決定が存在しないことが明らかになった。
■アフメト・オゼル弁護士の請求文
オゼル弁護士が検察に提出した請求文書の公表部分の内容は下記の通り。
クライアントであるビラル氏は、捜査の中で供述をおこなった。世間では、嘘、フィクションに基づいていることが我々にとって明瞭な非難が依頼人に対し行われており、この非難が裁判所決定でも証明されていると言っている。この根拠が、捜査資料であるとしている。したがって、捜査資料に関して、[その中に]ビラル氏に対する技術的あるいは実際上の追跡、通信傍受、録音の許可決定があるのか、存在する場合、終了期限について通知するよう要求する」。
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( 翻訳者:山根卓朗 )
( 記事ID:33095 )