米ロイター通信、エルドアン父子第二の録音内容を公表
2014年02月28日付 Zaman 紙

ロイター通信社は、タイイプ・エルドアン首相と息子のビラル・エルドアンとの間でなされたとされる会話録音の内容を世界中のニュース受信契約者に英語で報じた。
トルコを震撼させた最初の会話録音を思い出させることになったロイター社は、第二の録音でまたエルドアン首相の物とみられる音声が、ある実業家の持ってきた1000万ドルを快く思わず、息子のビラルであろうとされる人物に決して受け取らないようにと語っていると伝えている。首相は「我々に約束をしていることがあるのだから、持ってくるべきものはすべて持ってこさせよ。彼以外のものは持ってきているのに、どうして彼は持ってこられないのだ。彼らは我々の手に落ちる、心配するな。」と発言したとされている。またその実業家はトゥラング・トランジット社の取締役会長のストゥク・アヤン氏だとみられている。

ロイター通信はこの録音を、12月17日の不正収賄捜査開始から現在に至るなかで、AKPの選挙運動に最大の悪影響を与える可能性があるものとみなしている。録音記録を発表したハラムザーデレルと名乗るyoutube投稿者によると、件の実業家がトゥラング・トランジット社の取締役会長のストゥク・アヤン氏であるとされている。ロイター通信によるとトゥラング社は、イランとトルクメニスタンの天然ガスをトルコ経由でヨーロッパへ送る為のパイプラインの一部建設を請け負っている。ヒュリエット紙の2014年2月1日の報道によれば、トゥラング社の115億ドルの投資は、免税を含む優遇措置を受けていた。世界中のメディアにも大きな衝撃を与えた最初の録音で、エルドアンのものとされる音声は、12月17日の不正収賄捜査開始をうけて多額の現金を家から運び出すよう、息子に指示している。ロイターが引用し伝えている第二の録音にも、衝撃的発言が含まれている。

ビラル・エルドアン(以下BE) :昨日ストゥク氏が来ました。その後あれこれの理由で送金処理が正しくできなかったこと、10本(youtubeでは100万ドルとされる。訳注:1本100万ドルのことか)あること、今までの累積分は、今後は我々がほしい時に渡してくれるということ、こうしてこのままの形で続けていくということなんかを・・・
タイイプ・エルドアン(以下TE):絶対に受け取るな
BE:受け取りません。
TE:だめだ、だめだ、受け取るな。彼は我々に約束したことがあるのだから、それを持ってこさせなさい。持ってこないなら、必要ない。他の者は持ってこられるのに、彼はなぜそれができない、口先だけか?この仕事をなんだと思っているのだ?しかし、彼らは落ちている、我々の手に落ちるはずだ。気にするな。
BE:わかったよ、父さん。

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( 翻訳者:岡本悠見 )
( 記事ID:33096 )