電力事業で、トルコ・日本合弁会社設立―三菱重工業
2014年03月04日付 Hurriyet 紙


三菱重工業とウリュンデュルグループの一つアタ・コンバイン株式会社は、トルコにおける発電事業での共同事業契約に調印した。契約によって、クルクラーレリ・ガス株式会社の株式50.1%を三菱重工業が取得した。

契約調印後に行われた会見で、この共同事業と並行してクルクラーレリ・ガス社が、クルクラーレリ県に出力520メガワットの天然ガス焚きガスタービン・コンバインドサイクル発電設備を建設することが発表された。発電設備の建設は、三菱日立パワーシステムズと三菱日立パワーシステムズ・ヨーロッパのコンソーシアムによって行われる。建設期間は約30ヶ月、発電所は2016年の運転開始が見込まれている。

ウリュンデュルグループのオメル・ウリュンデュル副社長は、三菱重工業とのエネルギー事業におけるパートナーシップ締結を光栄に思うと述べた。またウリュンデュル副社長は、「トルコ経済とエネルギー分野の発展に捧げられた30年間の実績と経験にさらなる一歩を記したこのパートナーシップにより、ウリュンデュルグループはトルコの電力分野においてリーディング・カンパニーとなる目標に向かって確実に歩んでいきます」と述べた。

三菱重工業の前川篤副社長は、ウリュンデュルグループとのパートナーシップ締結が、三菱重工業による海外発電プロジェクトへの4件目の投資であると述べた。また前川副社長は、クルクラーレリ・ガス社の天然ガス焚きガスタービン・コンバインドサイクル発電設備プロジェクトに関し、これまでの投資プロジェクトよりも一層綿密に携わっていくと述べた。

前川副社長は次のように述べた。
「ガスタービン・コンバインドサイクル発電システムは、ガスタービン、蒸気タービン、発電機、排熱回収ボイラーと周辺機器で構成されています。ガスタービン・コンバインドサイクル発電システムにおいては、ガスタービンが発電に使用される際、排出された熱が再度、発電を行う蒸気タービンを動かすために使われます。この構造は、ガスタービン・コンバインドサイクル発電設備のより効率的なエネルギー使用と無駄のないエネルギー生産を可能にします。さらに、二酸化炭素の排出が抑えられるため、環境配慮にも適応しています」



本記事はAsahi 中東マガジンでも紹介されています。

Tweet
シェア


この記事の原文はこちら

 同じジャンルの記事を見る


( 翻訳者:安井 悠 )
( 記事ID:33148 )