AKPメフメト・アリ・シャーヒン副党首、ベルキン葬儀デモを批判
2014年03月13日付 Radikal 紙

公正発展党(以下、AKP)のメフメト・アリ・シャーヒン副党首(カラビュク県選出)は、ベルキン・エレバン君の葬儀が政治ショウの場に変わったと述べ、「この国ではベルキン君だけが亡くなったのではなく、警官4人が殉職した。軍の兵士1名も地雷を踏みなくなった。この群集はどうして彼らの葬儀に行かないのか?彼らは同胞ではないのか?彼らにも両親がいるのではないのか?彼らには妻、子供がいるのではないのか?」と問いかけた。

AKPのメフメト・アリ・シャーヒン副党首は、カラビュクを訪問、アタテュルク地区の党選挙事務所で談話を発表。ゲズィ公園を中心とする抗議行動で負傷し、命を落としたベルキン・エルバン君についても言及した。
「家族の証言によると、エルバン君はパンを買いに外出したところ、頭にガス弾が命中した。269日間のこん睡状態を経て、昨日(3月12日)亡くなった。葬儀が行われた。残念ながら、葬儀を複数の政党やそれらを取り巻く組織が政治ショウに変えてしまった。私が悲しみを抱いた点は何か?もちろん災いは周囲を悲しませる。15歳の我が子を失うことが両親にとってどれ程のことなのか、私も子を持つ父だが、この悲しみは心底理解できる。しかし、エルバン君の母親の言葉に私は傷ついた、『私の息子はアッラーに召されたのでなく、タイイプ・エルドアンが奪い取ったのだ』 これが子供を失った母の言葉なのか?アッラーが命を授けたのであり、引き取ったのもアッラーである。アッラーの僕(である人間)は誰の命も奪うことはできない」と話した。

シャーヒン副党首は、ベルキン・エルバン君が選挙後に死去していればこれ程葬儀には人が集まらないとして、こう続けた。
「選挙はインデックス付きである。AKPに敵対する者は、選挙前、こうして力を誇示し『我々は、政府、AKPにダメージを与えることが出来るのだろうか?』と行動した。もちろん我々は葬儀の参列者を決定することは出来ない。参列は個人の選択によるものだ。しかしこれは政治ショウに変わってしまった。イスタンブルの葬儀だけでなく、トルコの様々な所で。またも暴動を起こし、顔を隠した集団、どの組織に属しているのか分からない若者たちが、警察に石や火炎瓶を投げつけた。ゲズィ公園の抗議運動の目的は、果実を手に入れることではなかった。おそらくは、当初はそれが目的だったが、一部の無邪気な若者により、その後残念ながらトルコで政権転覆の運動に変わるよう働きかけがあった。しかし、成功しなかった。今、我が国の少年の葬儀を、またゲズィ運動の継続という形にしようと働きかけているのだ」。

「この国ではベルキン君だけが亡くなったのではなく、警官4人が殉職した。軍の兵士1名も地雷を踏みなくなった。どうして彼らの葬儀に行かないのか?彼らは同胞ではないのか?彼らにも両親がいるのではないのか?彼らには妻、子供がいるのではないのか?」とシャーヒン副党首は問い、こう締めくくった。

「トルコで何が起こっているかを理解していただきたいと願い、私はこう言いたい。選挙に向け『我々はAKPの邪魔をできるのか?』、『我々は3月30日の選挙でAKPの得票を下げられるか?』、『我々はエルドアン首相の優位を揺るがすことができるのか?』、『そうすれば我々は選挙後トルコで政治不安を引き起こすことができるのか?』、『これにより我々は経済不安をもたらすことができるのか?』、『我々はエルドアン首相が大統領に名乗りを挙げたら、邪魔できるのか?』彼らが考えているのはこういうことだ。しかし誰が政権に就き、誰が政権の座から降りるのかは国民が決めることだ」

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( 翻訳者:山根卓朗 )
( 記事ID:33217 )