翌13日付の同紙1面に掲載されていたデモの写真(AFP)。手に持った紙には、「協議(モザーケレ)か、それとも干渉(モダーヘレ)か」「深慮の政府よ、もう少し慎重さを」
アシュトンがテヘランで行った〔イラン人女性活動家らとの〕面会への波紋が、依然として続いている。本日、一部の学生らがEU外交責任者の今回の行動に抗議して、オーストリア大使館の前で集会を開く予定である。オーストリア大使館は、キャサリン・アシュトンが88年の事件〔※2009年大統領選挙後の抗議運動〕で有罪判決を受けた一部の者たちと面会を行った場所だ。
イラン国営通信の報道によると、独立大学生イスラーム協会連合のアリーレザー・キャリーミー書記は、この件について「イラン核活動に対するEU外交政策責任者の最近のスタンスへの抗議であり、人権問題も今回の集会のもう一つの理由である」と述べた。
同氏によると、集会は正午および午後の礼拝終了後、行われるという。
他方、ある情報筋がイラン国営通信に語ったところによると、本日在テヘラン・オーストリア大使館は休館になるという。
また、ファールス通信が報じたところでは、一部の国会議員はセイエド・マフムード・アラヴィー情報相に対して質問を出し、今回の面会について説明を求めたという。
※訳注:「質問」(あるいは「喚問」)は国会議員が大臣や大統領を国会に呼び、国政に関して疑問に感じたことについて問い質すこと。大臣や大統領の回答が納得いかなかった場合、国会議員は一定の賛同者を集めて問責案を国会に提出することができる。
ファールス通信は、この質問に署名をした議員の数は昨日正午までの時点で、20名にのぼると伝えている。
国会の国家安全保障・外交政策委員会のアラーオッディーン・ボルージェルディー委員長も、アシュトンが行った波紋を呼ぶ面会について、「問題のある人物と面会したことは容認できず、非難に値する」と述べている。
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( 翻訳者:白糸台国際問題研究所 )
( 記事ID:33260 )