リビア:安全保障理事会はリビアからの不法な石油の輸出を禁止する決議を発表
2014年03月20日付 al-Hayat 紙


■安全保障理事会は、リビアの石油を盗難から守るための決議を発表する

【トリポリ:本紙】

安全保障理事会は昨日、「リビアの領域主権と資源に関する主権への国際的な支援を確証し、リビアの石油を不法に輸出しようとする企みを厳しく非難する」決議を全会一致で発表した。この決議は、リビア東部の自治政府支持者グループが原油を積んだタンカーを秘密裡にリビア領海へと航行させ、密輸を企てた事件の直後になされた。このタンカーはその後アメリカ海軍により捕らえられ、リビアに戻された。

リビアの国連大使であるイブラーヒーム・ダッバーシー氏は、「同決議はリビアに、リビアの石油を不法に輸送するすべての船を、安全保障理事会に帰属する制裁委員会に通報することを要求する。また、船が国旗を掲げている全ての国に対し、それらの船がリビアの管轄当局からの指示なしに石油を積むこと、あるいは運搬すること、もしくは下ろすことを禁止するよう義務付けている」と述べた。

同決議は、安全保障理事会加盟諸国に、不審なタンカーを公海において検査することと、リビア政府との調整のもとに、その石油をリビアに戻すことを許可している。同様に同決議は、すべての国々に、不審なタンカーがその港に入ること、もしくはそのタンカーにサービスを提供することを禁止するよう義務付けている。また、すべての国々の領土において、その国民、団体、個々人が、リビアの石油の不正輸出に関わりのある金銭的取引に関与することを禁止した。



本記事はAsahi 中東マガジンでも紹介されています。

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( 翻訳者:細谷文乃 )
( 記事ID:33281 )