MHP唯一の女性首長候補者はクルド出身
2014年03月23日付 Hurriyet 紙


有力政党の組織さえないハッキャーリで1982年に生まれたオズトゥンチ氏は、ジルキ部族に属し、自身の説明によると自身のアイデンティティーに誇りを感じるクルド人だ。女性であり、クルド人であり、ハッキャーリでMHP候補者であるというような、たがいに近い関係ににあるとは思えない三つの特徴を併せ持つオズトゥンチ氏に、ハッキャーリにある(彼女の)家族が所有するオフィスで我々は会った。オフィスの壁にはMHPの旗が掲げられていた。街の通りには BDP、CHPそしてAKPの旗だけが人目を引く。オズトゥンチ氏は自身の選挙活動をより多くの中小事業者を訪問することに割いている。MHPの党集会はハッキャーリにとって「まだ早い」としている。

■出自は否定しない

ハッキャーリの一人のクルド人として、MHP候補者であることを矛盾として見ていない。「私はクルド人だ。クルド人が好きでない政党にいるが、自分の出自を否定はしない。できない。自分のアイデンティティーに誇りを感じている。MHPの有力者の中にも多くのクルド人がいる」と彼女は話す。選挙期間中に経験した困難を、「私は女性で、MHPのメンバーで、クルド人だ。西部ではクルド人、ここではMHP党員、トルコのどこでも女性であることは大変だ。私は選挙におけるディスアドバンテージのチャンピオンだ」と述べている。オズトゥンチ氏は、ハッキャーリではMHP党員であるために、非道徳的または暴力を含む反応に遭ったことはないことも明らかにし、「西部ではHDPを攻撃したのがMHP党員であると私は思わない」と話す。彼女はジルキ部族に属している。その上ジルキの歴史上初めての女性政治家だ。しかし彼女はそれを政治の外に置いている。全員を取り込みたいと考えている。

■チュクルジャに望みを持つ

オズトゥンチ氏は選挙公約を信じている。街に水道をもたらすことは最優先事項だ。水力と風力でエネルギー問題を解決することを望んでいる。インフラや道路の整備も公約の一つだ。女性に関して特別な公約はない。「女性と男性が平等である唯一つの県があるならそれはハッキャーリだ。もちろん貧しさの点からだ」と状況を簡潔に述べている。チュクルジャ郡でのMHPの得票に自信があることも述べたオズトゥンチ氏は、「合計の票数は2973。前回の選挙でDTPは、1500ほどの票で勝った。我々は現在1600に近い。特に公務員層から多くの関心を集めている」と話す。

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( 翻訳者:菱山湧人 )
( 記事ID:33306 )