■シリアの戦闘機を撃墜、エルドアン首相がアサド大統領に警告
【リヤド:アフマド・ガラーブ;ロンドン、アンカラ、ベイルート:本紙、AFP】
トルコのレジェップ・タイイップ・エルドアン首相は、アサド大統領の軍がトルコの領空を侵犯した際には「厳しい仕打ち(が待っている)」と警告した。これは、トルコ軍が昨日(23日)シリアの戦闘機を同国北西部で撃墜したことを受けて発せられた警告だ。また、反体制派の戦闘員は政府軍との激しい衝突の中、ラタキア県郊外に進軍を果たした。
一方で、反体制派の「シリア国民連立」のアフマド・ジャルバー議長は、シリアの反体制派は「アラブ全体を代表して戦争を」主導しており、「バッシャール・アサド政権、イラン革命防衛隊戦闘員、およびイラクやレバノンからの過激派戦闘集団と対峙している」と述べた。また、同議長は、アラブ諸国の中には「シリアの革命を支持することに躊躇している国がいくつか存在し、それらの国はイランと宗派的・政治的な明白なつながりを有している」と指摘した。
エルドアン首相は、選挙集会の間にアサド政権に関しての演説を行い、「アサド政権が我が国の領空を侵犯した日には、われわれからの報復は厳しいものになる」と述べた。また、ラタキア県郊外でシリアの戦闘機を撃墜したことについて、「参謀総長、武装部隊、そして敬意を表すべき空軍パイロットの諸氏に、また空軍に対してその功績を称える」と述べた。トルコ・メディアは、トルコ軍はシリアの戦闘機二機に対してトルコとの国境に接近していることを警告し、引き返すよう命令したが、戦闘機の一機が命令に従わなかったことから、「F-16」戦闘機の出動命令が出たと伝えた。トルコのアブドゥッラー・ギュル大統領は、ネジデット・オゼル参謀総長に連絡し、その功績を称えた。同様に、ジャミール・チェチェク議長は、トルコは国際法に従いその権利の範囲内で行動したと述べた。
(後略)
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Asahi 中東マガジンでも紹介されています。
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( 翻訳者:辰巳新 )
( 記事ID:33308 )