エルドアンの勝利―統一地方選、AKP圧勝
2014年03月31日付 Milliyet 紙

エルドアンの勝利、共和人民党の失望、民族主義者行動党の躍進。平和民主党は(クルド地域での)目標達成したが、自由民主党の試みは失敗に終わった。

緊張した雰囲気のなかで、あたかも総選挙のように分裂の様相を示した2014年の地方選挙は、タイイプ・エルドアン首相の勝利に終わった。現時点までに集計された票によると、公正発展党はトルコ全土で44%以上を得票し、イスタンブルとアンカラでは、有力候補を立てて臨んだライバルに(広域市)市長の座を奪われることはなかった。トルコ全土では、公正発展党の首長の数は、45から53に増えたとみられている。

得票を大きく増やすことのできなかった共和人民党(CHP)は、大都市部で現職市長を破ることができず、大きな失望に包まれている。ムスタファ・サルギュル(イスタンブル候補)は、前回の地方選に比べて、イスタンブルでのCHP票を伸ばしたが、現職のAKPカーディル・トプバシュには及ばなかった。アンカラでは、現職のメリフ・ギョクチェキを、CHPのマンスル・ヤバシュがかなり追い上げたが、望みを実現するには至らなかった。CHPの牙城であった地中海地方でも、アンタリヤとメルシンを失い後退した。

一方、民族主義者行動党(MHP)は善戦した。デヴレト・バフチェリ党首率いるMHPは、得票率を17%近くまで引き上げた。

平和民主党の(クルド陣営には)大きな変化はなかった。平和民主党は、東部のアール、ヴァン、さらにCHPクルチダルオール党首の地元であるトゥンジェリを含む達成目標の多くを達成した。しかし、トルコ西部地方のおいて自由民主党を結成して党勢を伸ばす試みは、不成功に終わった。



本記事はAsahi 中東マガジンでも紹介されています。

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( 翻訳者:トルコ語メディア翻訳班 )
( 記事ID:33364 )