地方選挙が行われた3月30日、トルコの数多くの地域で停電が起こった。本紙は、この理由を調査した。電力供給会社の多くは、それらの地域で起こった停電は、悪天候と嵐が原因であると述べた。
地方選挙に関してもっとも議論されたテーマの一つが、全国規模で起こった停電である。停電に関する説明が待たれる中、エネルギー天然資源相であるタネル・ユルドゥズ大臣の「変圧器に猫が入った」という説明は世論に大きな反応を生んだ一方で、国民のこの問題への関心をそらす点において十分ではなかった。そこで本紙は、もはや民間部門が管理する電力供給部門から、選挙の日に起きた停電を対象としたデータを求めた。しかし、所有者の異なる様々な会社が電力供給する複数の地域から得られたデータは、様式が異なっているため、その解釈が困難であった。本紙が手に入れたデータは、トルコのほぼ全ての地域において停電が起こったことを示している。しかし、(電力)供給会社は、選挙が影響を受けないように特別措置を行い、特にトルコ東部において顕著であった嵐と悪天候により、悪影響を受けたと述べている。
比較を要するならば、イスタンブル・アナトリア側電力供給合資会社(AYEDAŞ)では、2013年に停電を起こした変圧器は、一日平均22台であったのに対し、地方選挙が行われた3月30日は、この数が8台であった。しかし、アダナ、イチェル、カフラマンマラシュ、オスマニイェ、ガーズィアンテプ、キリス、ハタイを扱うトロスラル電力供給合資会社について言えば、停電を起こした変圧器は、2013年に平均1日30台であったのに対し、3月30日には7548台の変圧器が停電を起こした。本紙は、多くの地域で起こった停電とその理由について、全ての情報を(電力)供給会社から得た。
■各地域ではどのような対策が行われたか。
選挙の日、計画停電は予定されていなかった。故障が起こりがちな地域では、24時間体制の警戒員を加えたメンバーが配置された。嵐に遭ったトロスラル地域においてメンバーの数は3倍に増やされ、警戒員も同時に職務を果たした。各地域で3人の警戒員が働かされた。停電が予想される地域では、発電機の設置が行われた。現場ではメンバーとともに軍警察と村長に協力を求め、故障地点に到達するよう試みた。そうできない地点には、代替えの電線の設置が試みられた。
■イェシルルマク電力供給合資会社:チャルク
3月30日の17時から3月31日の8時の間の15時間にサムスン県の境界内にある5736台の変圧器区域のうちアイヴァヂュク郡の1台の変圧器区域において5秒間の、オルドゥ県の境界内にある3746台の変圧器区域のうち16台の変圧器区域において57秒間の、チョルム県の境界内にある3730台の変圧器区域のうちイスキリプ郡の村落部の1つの変圧器区域において4時間53秒間の悪天候に起因する故障が起こった。スィノプ県の境界内にある1826台の変圧器区域とアマスヤ県の境界内にある2138台の変圧器区域においては記すに値する故障は生じなかった。
■ボアズィチ電力供給合資会社:CLK
この地域で7台の変圧器が停電を起こした。エネルギー大臣の[発言で]社会事象となった変圧器に入った猫の事故は、この地域で起こった。
■トロスラル電力供給合資会社:エネルジサ
ガズィアンテプをはじめとする全ての都市において、風速が時々80kmへ到達する嵐が影響を及ぼした。電線の上に落ちた屋根の一部と太陽光パネルのような資材が、多くの場所で木製の電柱が壊れひっくり返る原因となった。7548台の変圧器が停電を起こした。
■アラス電力供給合資会社:キレル
ウードゥル中心部に属する17の村は、深刻な嵐と吹雪に伴って7本の電柱が壊されたことによって停電が起こった。アール・パトノスに属する35の村は、嵐に伴って停電が起こった。エルズルム・フヌス、カラヤズ、ホラサン、パシンレルに属する101の村は、嵐で電柱が壊れたことに伴って停電が起こった。アール中心部、ディヤディン、ドウベヤズトに属する32の村は、風による断線と電柱が壊れたことが停電を招いた。
■カイセリ・ジバル電力供給合資会社:カイセリ・ベレディエシ
一カ所で天候により短い停電が起こった。激しい風によって1台の変圧器が使用できなくなった。
■バシケント電力供給合資会社:エネルジサ
この地域で15台の変圧器が停電になった。
■ディジレ電力供給合資会社:エクシム・ホールディング・イシ・カヤ
降雪と風速90kmある嵐によって電線上で断線が起こった。結果として30分にいたらない停電が起こった。シュルナクに属するウルデレ郡において、嵐が電柱を引き起こした結果、早朝から8時間の停電となった。
■アイデム電力供給合資会社:ベレケト・エネルジ
農業用水契約者がいる村落部において、10台の変圧器に影響を与える技術的な障害が起こった。短期間で故障の対処が行われて再開となった。日中時間に停電が約30分続いた。3月29日から4月1日まで全ての計画停電が取り消された。
■ゲディズ電力供給合資会社:エイサン・トゥマス・カラチャイ
イズミルにおいて変圧器ベースで17台の停電が起こった。マニサにおいて変圧器ベースで15台の停電が起こった。故障の他に、停電の実施は行われなかった。
■ウルダー電力供給合資会社:CLK
バルケシルのギョネン郡に属する村落部において23:40から0:19の間に停電が起こった。ブルサのユルドゥルム郡で1:29から1:55の間に停電が起こった。チャナッカレのチャン郊外で1:39から2:33の間に停電が起こった。
■チョルフ電力供給合資会社:アクサ
ギレスンとギュムシュハーネにおいて個人契約の所で故障が生じたほか全く故障はなかった。アルトヴィンにおいて様々な故障が合計47の村に影響を及ぼした。リゼにおいて5本の電柱が壊れ36の村が停電の影響を受けた。トラブゾンにおいて66の村が停電の影響を受けた。
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( 翻訳者:白尾みさき )
( 記事ID:33403 )