パレスチナ:アラブ連盟でイスラエルとの和平交渉の困難に関して協議
2014年04月10日付 al-Hayat 紙

■モロッコ外務大臣、和平を放棄したとイスラエルを非難

【カイロ:ムハンマド・シャーズリー】

パレスチナ暫定政府大統領マフムード・アッバース氏は昨日、エジプト暫定大統領アドリー・マンスールと、最近のパレスチナ問題の状況、困難を極めている和平プロセス及びパレスチナ国家和解の展望について討議した。

アッバース氏は昨日、カイロのアラブ連盟本部で行われたアラブ外務大臣緊急会議に参加した。この会議は、アメリカの後押しのもとに行なわれている現在のイスラエルとの交渉の失敗について討議するために、パレスチナが開催を要請したものである。

緊急会議の開始直前、今期のアラブ連盟議長のモロッコ外務・協力大臣サラーフッディーン・ミズワール氏は会議に向けて提示された議題について、アッバース大統領と同連盟事務局長ナビール・アラビー氏の双方と個別に協議し、パレスチナの交渉を行なう同大統領を支援するためにアラブ諸国が採るべきステップについて話し合った。

また緊急会議の冒頭でミズワール氏は、イスラエルが和平への取り組み義務を履行せず、不可能な条件を持ち出して交渉に対して障害をもたらしていることを訴えた。同氏は、このことがイスラエルには未だに和平への意志が欠如していることのさらなる証拠であると表現した。同氏はまた、「最近局面全般に鑑みると、我々は15の国際条約に加盟するというパレスチナの決定を理解すべき方向に向かうものである。その決定は、特に国連がパレスチナに対し非加盟のオブザーバー国家としての資格を認めた後、パレスチナがそれを通じて国家として主権を行使する権利を表明したものである。」と述べた。

(後略)

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( 翻訳者:大室 奈津美 )
( 記事ID:33456 )