3月末の霜被害、甚大
2014年04月12日付 Hurriyet 紙


トルコでは3月末におきた霜害の影響が深刻だ。多くの農産物の生産量が減少し、一部では80%の生産減少率をみた作物もある。

農家からの被害申請を受け、対応にあたっている農業保険プール (TARSİM) は、約400名の農業専門家を現地に派遣した。
年明けからこれまで、TARSİMには7万3000件の農作物に関する被害申請があったが、このうち6万4000件はこの1週間以内に寄せられたものだ。昨年のTARSİMの農産物被害申請への支払い金額は3億8600万リラ(約184億6880万円)だったが、この1週間以内に申請があった6万4000 件に対する支払いだけで、約1億5000万リラ(約71億7699万円)となる見込みだ。

■霜害1ドヌムあたり1000リラ(約4万7840円)

TARSİM関係者によれば、6万4000件の被害申請の多くはアンズやヘーゼルナッツ生産者から寄せ要られたものだという。同関係者は、TARSİMは被害申請のすべてに応じ、農家に対して総額約1億5000万リラを支払うことを強調したうえで、「2013年にマニサ県で発生した霜害でも、この地域から1万1000件の被害申請があり、損害保険調査の結果、1万1000件の申請すべてに対し保険適用となりました」と語った。
同関係者によれば、霜害1ドヌムあたり平均1000リラの支払いが見込まれている。また、トルコ国内300万戸の生産者のうち100万戸がTARSİMの農産物保険に加入しているという。
被害額が最も大きかった作物は小麦(15億リラ相当)で、ブドウ(11億リラ相当)、アンズ(3億リラ相当)、ヘーゼルナッツ(2億8千万リラ相当)と続くと関係者は語っている。

■作物別保険最高額はアンズ

TARSİMの支払い保険額は、被害を受けた作物の種類と地域によって変動する。小麦の場合、霜害1ドヌムあたりの支払い額は約4リラだが、アンズの場合、こ の支払い額は210リラにまで跳ね上がる場合もあり。オレンジの場合であれば100リラ、ヘーゼルナッツであれば1ドヌムあたり28リラとなる。

* 300万(戸)…トルコ国内の登録農家数
* 100万(戸)…TARSİM農作物保険に加入している農家数
* 7万3000(件)…年明けからこれまでTARSİMに被害を申請した農家数
* 6万4000(件)…この1週間以内に霜害を受けTARSİMに被害を申請した農家数
* 3億8600万(リラ)…昨年の被害を受け、TARSİMが各生産者に支払った金額
* 1億5000万(リラ)…この1週間以内に出された被害申請に対する支払い予定額

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( 翻訳者:原田星来 )
( 記事ID:33481 )