CHPは右傾化しているのか?―クルチダルオール党首、疑問に答える
2014年04月18日付 Milliyet 紙
クルチダルオール共和人民党(CHP)党首は、(CHPが右傾化しているかどうかについて)以下のように答えた。「しばしばこのような批判を受ける。『CHPは右傾化しているのか?』と。今日われわれが至った地点、そうそれは右か左かという具体的な事柄を超えてわれわれはこの地点に至った。共和国や民主主義といったこれらの事柄が議論される状況に至ったのだ。この国の共和国としての在り方や民主主義、世俗的なシステム、そして男女平等などを肯定し、われわれはすべての勢力を受け入れなければならない。民主主義は遠ざかっている。われわれは今その他の問題に取り組んでいる。」
クルチダルオールCHP党首は、「しばしば『CHPは右傾化しているのか?』という批判を受ける。この国の共和国の在り方や民主主義、男女平等といったすべての問題を受け入れなければならい」と述べた。
ケマル・クルチダルオールCHP党首は党本部で行われた党評議会において、選挙後に党評議会を集会しその評価を行うと述べ、反省点や評価点など自由に議論すると話した。
昨日(17日)国会において国家諜報機構(MİT)法における重要な改正を行う法案が成立したことに言及したクルチダルオール党首は、この法律が9月12日クーデター後に整えられ、そして適用される法律であることを強調した。
この法改正によりMİTに国内外での軍事演習を行う権利が付与されると述べた同党首は、以下のように話した。
「これはどういう意味か?つまり、われわれはMİTに人を殺す権利を与えているのだ。新たな緑の党が出てくるだろう。そしてあらゆる種類の武器が与えられ、『さあ軍事演習を行うのだ』と言われるだろう。今日までMİTにこのような権力が与えられることはなかったし、彼らが有する権力は非常に大きくなった。これはまったくの諜報国家であり、無法状態である。市民の情報を記録する権利を、以前も法外ながら行っていたが、今は合法的にその情報を閲覧する権利を得始めたのだ。国民の情報が記録されるということは、この国に民主主義はないということである。これは『自身とは無関係な尋問資料に介入する権利』だ。この法改正により、もはやどんな尋問もMİTにとっては隠されたものではない。それはなぜか?これらはもしや12月17日の軍事演習を隠蔽するための工作なのだろうか?このようなことをわれわれは容認することはできない。司法判断も無しにすべての組織からあらゆる情報を得ようとするならば、企業秘密など終わったようなものだ。外国資本はなぜトルコにやってくるのか?ここは法治国家ではないのか?民主主義のために高い代償を払ったトルコ共和国の前にこのような法律がもたらされたことは、恥そのものである。」
■「オッケシさんも記録される…」
どのような区別もなくすべての国民を受け入れる必要性があるとも強調したクルチダルオール党首は、以下のような発言で締めくくった。
「しばしばこのような批判を受ける。『CHPは右傾化しているのか?』と。今日われわれが至った地点、それは右か左かといった具体的な事柄を超えて到達した地点である。共和国や民主主義といった事柄が議論される状況に至ったのだ。この国の共和国の在り方や民主主義、世俗的なシステム、そして男女平等などを支持し、われわれはすべての勢力を受け入れなければならない。被雇用者ももちろん、技術者や公務員、実業家もわれわれは受け入れる。この国の行く先に不安を感じているすべての勢力、そしてすべての個人を受け入れなければならないのだ。民主主義は今遠ざかっている。われわれはその他の事柄と今向き合っている。明日、みなさんはすべての人々が記録されるのを目の当たりにするだろう。われわれの新聞はまだこの法律が出る前に、CHPの国会議員がどのように記録されているかに関する記事を報道した。それは犯罪だったが、今はそれが合法となった。今後は、エルズルムのカフェ一休みするメフメトおじいさんも記録されることになるだろう。カイセリのカフェで休憩するアデムさんも記録される。カフラマンマラシュのカフェで一服するオッケシさんも記録される。これは記録される時代の到来だ。このプロセスはすでに始められた。われわれはこれを乗り越えなければならない。われわれの力と蓄えによって乗り越えなければならないのだ。」
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( 翻訳者:指宿美穂 )
( 記事ID:33545 )