南スーダン:衝突激化で数十人死傷、石油は生産危機に
2014年04月20日付 al-Hayat 紙
■南スーダン:衝突激化、死傷者は数十人、石油生産が危機に瀕す
【ハルツーム:ヌール・アフマド・ヌール】
南スーダンで流血の惨事となっている衝突は国北部にまで拡大し、リエック・マチャル前副大統領を支持する反政府反乱軍が40万人以上の人々が住む都市レンクに爆撃を開始したことで、数十人の市民が死傷した。
レンク地方のクール・シュアイ知事は「マチャル派の反乱軍は駐留していた西部郊外の地点、とりわけワッド・アクーナ地域からレンクに爆撃を行った。これにより数十人が犠牲者となり、数万人が近隣地域に避難する結果に至った」と述べ、「この爆撃の目的は、人々が恐怖感を抱き、動揺するよう煽ることである」と言及した。
地域組織の発表よると、一部の避難者はスーダン国境近くに向かったが、これは特にレンクがスーダンに最も近い南スーダンの街であるからだ。
また、南スーダン国防相クオル・ミヤング氏は、ベンティウ(油田地帯ユニティ州の州都)の油田で復旧・修理作業を行っているスーダンの労働者の安否については不明であると語り、政府軍と反政府軍との戦いが継続していることを指摘した。同相は昨日声明の中で、マチャル氏に忠誠を誓う民族的民兵組織「ホワイト・アーミー」をはじめとする反政府軍によりベンティウの石油関係施設が破壊されることに警戒の意を示し、数日以内にベンティウを奪還すると誓約した。
同大臣はこの時点で「石油部門の労働者の安否についての情報はいまだ錯綜しており、我々は連絡を取っている」と付け加えた。
また、南スーダン軍指導部に関する報告では、ユニティ州で反政府軍と戦っている指揮官たちと「連絡が取れなくなった」と伝えた。
(後略)
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Asahi 中東マガジンでも紹介されています。
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( 翻訳者:後藤悠紀子 )
( 記事ID:33562 )