エルオール北キプロス大統領、「キプロス問題は年内に解決」
2014年04月22日付 Zaman 紙


北キプロス・トルコ共和国(KKTC)のデルヴィシュ・エルオール大統領はニューヨークで潘基文(パン・ギムン)国連事務総長と会談し、 キプロス問題は今年中に解決させることができると語った。

エルオール大統領は、(キプロス問題)解決を年内に達成するために自分たち同様にギリシャ系側も誠意をもって行動する必要があると強調し、「私たちは議題とした日程があり、頃合いのよい(問題解決のための)計画がある。発言したようにこれらが実現すれば、解決に至らないはずがない。重要なのは、誠意を持って交渉を続けて両国民が承認する住民投票を実現することである」と述べた。同大統領は、国連事務総長が常にキプロス問題を議題に取り上げてきたと指摘し、最近、米国も(キプロス)島での問題解決について真剣に尽力していると発言した。そして、キプロスで最短で問題解決するために潘国連事務総長が双方を促したとし、「私たちも最短の期間で、プロセスを延期するのではなく、この交渉を肯定的な結果でピリオドを打つつもりであるという考えを事務総長と共有しています。願わくは、慢性的なこの問題を双方が誠意をもって今年中に解決を迎えたい」と話した。さらに、同大統領は、潘国連事務総長とは天然ガスに関し話題とならなかったと振り返り、これがキプロスに暮らす両国民が関心を抱く問題であるため、ギリシャ系側と会談する予定だと説明した。

エルオール大統領は、国連主導で進められているキプロス交渉の最近の進展を評価するために訪れたニューヨークで記者団の質問に答えた。その中で政治的業務の責任者ジェフリー・フェルトマン国連事務次長も時折キプロス島を訪問する予定であると言及した。同大統領は、ニューヨーク(国連)にギリシャ系側を非難するために来てはいないと強調し、もはや相互に非難するのではなく、ある結果に結びつくようつとめる時が来たと説明した。また、解決が時が経つにつれ一層困難になると指摘し、国際社会が解決プロセスの中で「双方が同じくらいに必要性を感じる」ようにする点で責任があると話した。

エルオール大統領は、在キプロスのトルコ人は解決を求めているが、数十年の間、二級市民の扱いを受けてきたと指摘し、21世紀中には国際社会の一部となることを望んでいると強調した。また、包括的な解決案を準備していると繰り返し、「しかし、これを我々側だけでおこなうものではなく、『実際、交渉は継続している』と言って、我々を無視し、差別し、絶縁し、禁輸措置に曝すことを認めない。これがちゃんと理解されるよう求めます。誠心誠意で、私たちはこの問題を解決する心づもりです』と述べた。

エルオール大統領は、交渉のテーブルですべて「譲歩を要するのはトルコ側」との考え方はもはや終わりにすべきであるとし、「トルコ系側のみが譲歩し、ギリシャ系側が得るとの考え方の中で交渉が続けられると考えるなら、合意に達することの困難さが自ずと明らかになる」と語った。

エルオール大統領は、ギリシャ系の指導者ニコス・アナスタシアディス氏がブリュッセルで2015年末にはキプロスで和解が可能との発言を批判し、解決のためにさらなる時間の喪失は誰にも利益をもたらさないだろうと語った。また、解決しない場合、代替案は何かとの質問に、「今、私たちは交渉のテーブルについています。したがって、代替案を考えることは間違っています。意図しているのは合意なのです」と説明した。

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( 翻訳者:岸田圭司 )
( 記事ID:33580 )