国会の憲法90条委員会の報道官「バスの技術上の欠陥を取り除くためにスカニア社に与えられた猶予は延長されない」
【社会部:プーラーン・モハンマディー】スカニア社製のバスは、依然として道中で犠牲者を生みだし続けている。昨日、スカニア社製のバスに乗った乗客数十名が、炎の中で生死の境をさまよった。このことにより、スカニア社製のバスを巡る問題は、以前にもまして深刻なものとなっている。
昨日3台のスカニア社製のバスで起きた火災は、このバスは乗客の生命の安全を脅かす深刻な脅威となっており、いまだにイランの道路では犠牲者を追い求め続けているとの警告を、〔国の交通行政にかかわる〕責任者らに再び与える格好となった。
こうした中、国会の
憲法第90条委員会の報道官はジャーメ・ジャム紙とのインタビューで、技術的欠陥や指摘されている諸問題を取り除くために、バスを製造しているスカニア社に対して与えられた猶予が延長されることは決してないと、国民に保証した。
モスタファー・アフザリーファルド氏は、「国会の憲法第90条委員会の決定に基づき、先のエスファンド月〔西暦2014年2/3月〕からバスを製造するスカニア社に対して、オルディーベヘシュト月6日〔西暦2014年4月26日〕までにバスの技術的欠陥を取り除くよう、猶予を与えた」と述べたうえで、「正確な決定を下すことができるよう、直近の2件の事故に関して警察の専門的見解を待っているところである」と説明した。
同氏はさらに、「この2件の事故に関して、はたしてこれらのバスの技術上の欠陥が事故発生の原因となったのか、あるいは他の副次的な要因が事故の発生に関わっていたのかを、明らかにしなければならない」と強調した。
国会の憲法第90条委員会の報道官は、与えられた猶予の延長はありえないと強調し、「この猶予期限の終了後、バスを製造するスカニア社に対して、この間に技術的欠陥や指摘された問題を取り除くためにどのような措置が取られたのかについて、説明を求めることになろう」と言明した。
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昨年のシャフリーヴァル月〔西暦2013年8/9月〕、ゴム高速道路で2台のスカニア社製のバスが衝突し、44名の乗客が亡くなるという痛ましい事件が起き、国の責任者らからは大きな反響が巻き起こった。
スカニア社はバスの技術上の欠陥を受け入れず、この二台のバスには何ら欠陥はないと主張したが、しかし交通警察はこのバスの欠陥を取り除くための猶予を数回にわたって与える一方で、同社製のバスの一車種に対してナンバープレートを発行するのを禁じた。しかし最終的には、国会議員らの取りなしによって、バスの技術上の欠陥を取り除くための新たな猶予が、スカニア社に与えられたのであった。
国会議員らがバスを製造するスカニア社に与えた最終猶予期限が、オルディーベヘシュト月6日〔西暦2014年4月20〕だった。
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決められた猶予まで、残るはあと11日間のみだが、そうした中、1日で3台のスカニア社製のバスが火災を起こしたことは、同社の責任者らが依然として、自社のバスの技術的欠陥の除去と安全確保に関して、真剣な措置を講じていないことを示している。バスを製造するスカニア社が、残念ながら決められた猶予を深刻に捉えていないことを、このことは物語っているのである。
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( 翻訳者:8412107 )
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