パレスチナ:ガザ地区は野菜と果物のほぼ完全な「自給自足」を達成
2014年04月22日付 al-Quds al-Arabi 紙


■パレスチナ:ガザ地区は野菜と果物のほぼ完全な「自給自足」を達成

【ガザ:アナトリア通信】

ガザ地区のパレスチナ人の農民は、野菜と果物のほぼ完全な「自給自足」の達成を可能にしている。ガザ政府の農業省によると、自給率はそれぞれ97%と70~80%にまで達している。

ガザ政府農業省のファトヒー・アブー・シャマーラ地方指導開発局長は会見において、「ガザ地区は野菜の農業生産物において97%の自給自足の状態になった。そして、果物は70~80%を超える割合の自給率に達した」と述べた。

アブー・シャマーラ局長は、「農業部門が直面している多くの困難にもかかわらず、ガザ地区におけるこれらの農業生産物においてほぼ完全な自給自足が達成された。その困難の中でも最も顕著なものは、イスラエルによる封鎖、検問所開放の不規則性、そして肥料や農薬といった生産必需品の不足だ」と述べた。

また、ガザの農業部門は真水の不足に苦しんでおり、果物や野菜等の農業生産を苦しめていると同氏は説明した。

アブー・シャマーラ局長は、パレスチナ人農民が苦しい状況と封鎖にもかかわらず、国内生産の強化を強く願っていることを確かめており、ガザ地区市場が野菜と果物で自給自足の水準に達するようにその強化を目指してきた。

同氏は、ガザ地区は果物類を8万エーカー(1エーカーは1000平方メートルに等しい)の土地において生育していると述べた。そして同氏の予測では、この農産物における自給自足のレベルは上昇し、今後数年間で全ての必要な野菜・果物類において自給率は80%に達するという。ただし、寒冷な気候が必要なためにガザ地区では生産ができないほとんどの種類のリンゴはその例外である。

(後略)



本記事はAsahi 中東マガジンでも紹介されています。

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( 翻訳者:田村颯 )
( 記事ID:33618 )