ハーメネイー最高指導者「聡明なる女性たちを育てたことは体制の誇り」(下)
2014年04月20日付 Jam-e Jam 紙
革命最高指導者は国際条約の多くに見られる思想的基礎を批判した上で、「こうした誤った基礎に西洋人たちが執着していることが、人類社会を堕落させている。それゆえ、バランスのとれた正しい見方を手に入れるには、こうした基礎から離れる必要がある」と指摘した。
アーヤトッラー・ハーメネイー閣下は女性をめぐる問題について正しい戦略を手に入れるための第二の要件として、イスラーム的な教説を頼りにすることの必要性を指摘した。
同師は、「女性をめぐる問題について考える際、宗教の名のもとで言われていることをすべて受け入れる必要はない。しかし適切な有資格者がコーランやスンナ、ハディースからの正しい推論方法を用いて示した〔宗教的な〕原理・原則については、それを依拠すべき基本に位置付けることが必要だ」と述べた。
革命最高指導者は女性をめぐる問題で正しい戦略を手に入れるときの第三の要件として、枝葉末節から離れ、根本的な問題に注意を払うことの必要性を挙げ、「家庭の問題、特に《家庭における女性の健康と安全、平穏》こそ、注意を払うべき根本的問題である」と指摘した。
同師はさらに、「家庭における女性の心理的平穏・静寂を奪うような要因を見つけ出し、法律や正確な宣伝など、さまざまな方法を用いて、これらの障碍を取り除くことが必要だ」と強調した。
アーヤトッラー・ハーメネイー閣下は今も昔も、女性が二級市民、召使であるかのように考えられていることに遺憾の意を示し、「こうしたことは女性に対する進歩的イスラーム法学の見方とは正反対だ」と付け加えた。
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■ 職業は女性たちをめぐる主要な問題ではない
革命最高指導者は、女性が教育の機会を得て、自身の成長・向上を享受することは必要なことだとの見方を示した上で、「一部の見方とは反対に、職業は女性をめぐる主要な問題とは言えない。もちろん、女性たちが職業を得たり、管理職に就いたりすることに問題はない。ただし、主要な問題、すなわち家庭問題と矛盾しないかぎりでの話である」と指摘した。
同師は大学の一部の学科での女性の教育をめぐって取り沙汰されている問題〔※アフマディーネジャード政権下で学科ごとの学生の男女比を前もって決める措置が講じられ、それに対して一部から批判が起きたことを指す〕に触れ、「たとえこの問題に〔男女間の〕相違(差別)が存在しているとしても、正義に反するとは言えない。なぜなら、女性の本性に合致しない教育分野や職業分野が、彼女たちに強要されるようなことがあってはならないからである」と付け加えた。
アーヤトッラー・ハーメネイー閣下はさらに、「女性たちが一部の職業に就いていないからといって、それが〔社会にとって〕不名誉だったり、問題だったりするわけではない。むしろ、神の与えた女性の本性と合致しないようなことこそ間違っているのである」と続けた。
イスラーム革命最高指導者は演説の最後で、教育レベルが高く、知性のある卓越した女性たちこそ、女性をめぐる諸問題を正確に追求するのに最適の人たちであるとした上で、彼女たちに対し、この分野〔での研究〕に努めるよう呼びかけた。
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本記事は
Asahi 中東マガジンでも紹介されています。
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( 翻訳者:大麻高校出身者の会 )
( 記事ID:33640 )