クルチ憲法裁判所長官の政府批判に、AKPから反論
2014年04月25日付 Radikal 紙


憲法裁判所のハーシム・クルチ長官の厳しい発言に対して公正発展党(AKP)から厳しい反論があった。

■発言は政治的なもの

ベキル・ボズダー法務大臣の記者会見での発言の要約は以下の通り。
憲法裁判所(AYM)長官は、会議に招いた賓客の前で、裁判所の品位にもとるものだった。長官の発言はほとんど政治的議論で、裁判所の判決に対する批判を個人化しているのがわかる。長官の発言は法律的なものでなければならない。

長官の発言は政治的だ。最初から最後まで政治的議論に満ちていた。今日の議題すべてに対して政治家のように答えていた。政治的議論は憲法裁判所の長官ではなく政党の代表がすべきものである。

野党は憲法裁判所が我々の権限を奪い取ったと誤解しないようにして頂きたい。裁判所は判決を通じて語るべきだ。裁判所あるいは長官が判決を弁護することは、判決の脆弱性を除くものではない。裁判所の判決は批判することができない聖典ではないのだ。

憲法裁判所長官は、憲法、法律に基づいた行動を取ることが義務である。意図を読む任務や権限はない。意図を読んで人々を非難しているのならば、客観・中立原則に従い判決を下しているかどうかが問われる。

長官は発言の中で、憲法裁判所が立法、行政、司法の上に立っているという表現と共に「我々は国民の問題を解決するために存在している」というメッセージを伝え、非常に大きなもう一つの権力であるかのように自らを示している。憲法裁判所あるいは長官には、立法、行政、司法の後見組織であるかのように振る舞う権利・権限はない。

■AKPの他の反論

公正発展党のムスタファ・シェントプ副党首は、クルチ長官の発言が「適当でなく浅はか」と述べた。シェントプ副党首は、「適当でなく浅はかと評価している。長官職は法服を着て行うものではない。法服を脱いでそのように振る舞うように」と語った。公正発展党国会議員のシャミル・タイヤル氏は、「ハーシム・クルチ長官はアブデュラティフ・シェネル(註:AKPで副首相を務めたが、見解の相違から離党)化した、すでに彼は歴史のくず山の中にいる。ハーシム・クルチの発言は、首相が大統領とならざるをえない状況にしてしまった。大統領選挙は新たな権力闘争の最も重要な局面だ」とツイートした。

Tweet
シェア


この記事の原文はこちら
原文をPDFファイルで見る
原文をMHTファイルで見る

 同じジャンルの記事を見る


( 翻訳者:富田祐子 )
( 記事ID:33644 )