シリアで続いている内戦にもかかわらず、トルコからシリアの反政府勢力の支配下にある地域へ毎日何百台もの長距離輸送用大型トレーラーに満載の品物が向かっている。シリア北部の特定の地域が反政府勢力の支配下にはいるとともに、トルコのシリアへの輸出は昨年の100%以上増加していると報告されている。経済省のデータによるとシリアでの内戦の勃発後、2012年に69%下落し4億9,700万ドルに落ち込んだ輸出が、2013年に106%増加し、10億2,500万ドルまで伸びた。シリアへの輸出は、2014年2月まででも56%増加している。
■戦争と貿易
トルコ国境付近のシリアのカサブとラタキア地域では何週間も続いている衝突のために、連夜眠れないレイハンルでは、ここ何カ月盛んに貿易が続いている。シリア側から衝突で負傷した反政府勢力が絶え間なく救急車でレイハンルとヤイラダーに運ばれる一方、シリアへと輸出される貿易の物資が積まれた大形トレーラーが、ジルベギョズ国境で何キロにも及ぶ列をなしている。自動車から食料まで様々な輸出品を満載に積むトレーラーが並んでいる列は、まだレイハンル自治体に入る前から始まっている。レイハンル首長ヒュセイン・シャンベルディは、「ジルベギョズの税関を1日に300台のトレーラーが通過する。毎日平均25kmの列ができ、国境で1000台のトレーラーが待っている」と述べた。
シャンベルディ首長によると、シリアへ向かうトレーラーには、一般的には食品と医薬品、衣料を積んでいる。しかし、現在は以前シリアへ輸出できなかった建設物資とセメントも運ばれている。送られた物資の中に多数の商用車もあることは注意を引いている。
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Asahi 中東マガジンでも紹介されています。
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( 翻訳者:新井慧 )
( 記事ID:33674 )