■米・エジプト関係の「試験段階」
【ワシントン:ジョイス・カラム;カイロ:ムハンマド・サラーフ】
エジプトのナビール・ファフミー外務大臣は、昨日、チャック・ヘーゲル国防長官とスーザン・ライス国家安全保障担当補佐官との会談をもってワシントン訪問を終えた。複数の外交筋が本紙に述べたところによれば、今回の訪問は、アメリカの最終的決定をもたらすには至らなかった。また米・エジプト関係のより大きな枠組みについては、米国政府が安定にとって基本的であると考える民主主義の基準をエジプト政府がどの程度受け入れるのかを明確にするため、大統領選挙実施後の『試験段階』が待たれるとのことである。
複数の消息筋によると、ファフミー外相とヘーゲル国防長官の会合では、戦略的パートナーシップや、とりわけシナイ半島における反テロ闘争の議論に重点が置かれた。またファフミー外相は昨晩遅くに、バラク・オバマ大統領の側近の一人であるライス国家安全保障担当補佐官と面会する見通しであった。
ライス氏は、民主主義の尊重やムスリム同胞団への対処にかかわるエジプト当局の権力行使に関して大変慎重であり、凍結されている軍事援助の再開については最も激しく反対している人々の一人である。他方、ケリー国務長官ならびにヘーゲル国防長官は本件見直しに賛同している。
(後略)
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( 翻訳者:中村江見 )
( 記事ID:33718 )