■最大級のシリア難民キャンプ、ヨルダン砂漠に新設
【アズラク(ヨルダン東部):ターミル・サマーディー】
シリア難民のための新たなキャンプが昨日(4月30日)、ヨルダンの対シリア国境に近いアズラク地区で開設された。これに関して、国連は「世界的レベルでも最大級の難民キャンプだが、北の隣国(シリア)での暴動から逃亡する人々が流入し続けている」と述べた。
政府と国連の高官らによると、キャンプは、ザアタリー・キャンプ(不毛地帯に約2年前に開設)に次ぐ2番目のキャンプで、建設には約1年を要し、(ザアタリー・キャンプよりも)良質だという。しかし、このキャンプへの道のりは険しく、曲がりくねり、狭くて、穴だらけのデコボコした、ランドクルーザー以外には適さないようなコンクリート道路を通過する必要があるようだという。キャンプ開設の数時間前に到着した難民数百人を除くと人は誰もおらず、それは不毛な砂漠環境のなかで完全なる静けさに包まれた広大な巨大都市のようで、そのなかには襲いかかる猛烈な暑さや太陽の光を避ける木1本もないという。
アズラク・キャンプは数日中に人々でいっぱいになると思われる。最初の段階で約5万人が収容でき、将来的には13万人が収容可能になるという。何千棟の鉄筋住居(プレハブ)が、シリア領から数キロメートル離れただけの、14.7平方キロメートルに達する荒涼とした土地に広がっている。
(後略)
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Asahi 中東マガジンでも紹介されています。
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( 翻訳者:法化図祐典 )
( 記事ID:33724 )