死刑囚、死刑執行から「3分後」に赦される
2014年04月27日付 Mardomsalari 紙

 タブリーズ中央刑務所長は、「裁判による判決でキサース(同害報復)刑を言い渡されていた殺人犯が、絞首台に吊されてから3分後に、被害者遺族の寛大な心により、罪を赦された」と述べた。

 東アゼルバイジャン州刑務所総局広報室の発表を引用する形で、ファールス通信がタブリーズから伝えた報道によると、アリー・オスターディー所長は次のように述べた。

故意による殺人の罪で何年もの間、刑務所に収監されていた者が、遺族からのキサース刑の求めにより、刑務所のケースワーカーたちの努力もむなしく、絞首刑に処せられた。その一方で、判決確定後、タブリーズ革命・一般検事補をはじめとする司法関係者らは、タブリーズ中央刑務所の所長やケースワーカーらの引き続く努力ともに、被害者遺族と和解のための会合をたびたび持ち、死刑囚の男を死から救う努力を始めていた。そして最終的に努力が実を結び、遺族が赦すことを表明したことを受けて、死刑囚の男は絞首台の上に高々と吊上げられてから3分後に、執行官らによって速やかに下に降ろされた。男は応急処置を施された後、病院に搬送された。

 オスターディー所長はさらに続けて、

救済されたこの者の容態は、現在おおむね良好であり、健康状態にまったく問題はない。至高なる神のご加護により、身体の各部にさほどのダメージもなく、近く退院許可が下りるだろう。

 と述べた。

 オスターディー所長は、被害者遺族・両親の自己犠牲的な寛大さに賞賛と謝意を表しつつ、〔加害者をキサース刑に処すよう〕訴えていた遺族から〔キサース刑免除の〕同意を得るべく努めた刑務所の支援グループの努力に、神意にかない且つ人道的な活動を行ったとの理由から感謝の言葉をかけた。

 同所長はさらに、

過失による罪を犯してしまった受刑者たちや、酌量の余地のある過ちを犯した結果、人をあやめてしまった者たちについては、その者が社会の人々にとって危険でないかぎり、〔遺族から〕同意を得て和解が成立した場合には、釈放されることになっている。昨年もタブリーズ中央刑務所の支援グループの努力で、こういった受刑者のうち23名が絞首刑を免れた。

 と続け、さらに「こういった案件では、様々な段階で、判決後に寛大な恩赦が叶えられるよう努力が行われるが、それでも、イスラーム聖法(シャリーア)および一般の法律で自身に認められた権利について決断を下すのは、最終的には遺族たちなのである」と述べた。

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( 翻訳者:3413001 )
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