トゥンジェル共同代表、クルディスタンを建設する
2014年05月04日付 Radikal 紙


人民の民主主義党(HDP)サバハト・トゥンジェル共同代表は、アブドゥラー・オジャランとの直近の会談で、「さらに踏み込んだプロセス、さらなる交渉がなされるか、あるいは武力衝突がもたらされるかだ」という言葉を述べて、「交渉を続けるため、そしてもう一度この国で戦争を起こさないために、私達がしなければならないことがある。もはや私達の出番である。私達は自治クルディスタンを要求するのではなく、つくりあげる。トルコとともに民主化する。」と述べた。

ウルデレ郡での空爆で34人が亡くなったため、2年間開催されていなかったベヤズス文化芸術祭に、HDPのサバハト・トゥンジェル共同代表、シュルナク選出のセルマ・ウルマック国会議員とフェイサル・サルユルドゥズ国会議員、地域の市長らとともに、約4,000人が参加した。かつて武力衝突が続いていたケル・メフメト山脈の山麓で、遊牧民が「夏営地に放牧に出るとされる日」を祝福する祭典で演説したHDPのサバハト・トゥンジェル共同代表は、「すぐそばのロボスキで34人の命が犠牲になった、国家による虐殺が行われた。依然として34人を殺した人々は裁かれていない。依然としてロボスキの遺族は、係争中である。ロボスキの遺族だけではなく、彼らとともに全シルナック、全トルコ、クルド人全員が係争中である。そのため2年間この祭典を行わなかった。私達はこの痛みは癒えないが、再び新しいスタートを切ることを望んだ。」と述べた。

■私達はトルコと共に民主化する。

惨事は起こってしまったが、私達の生活は続いていることを述べたトゥンジェル氏は、「次のことを述べたいと思う。これからの時代は難しい時代である。これからの時代は、民主的であり、自治クルディスタンを建設するプロセスであり、同時にトルコを民主化するプロセスである。私達は、クルディスタンにおいて、自分達の言語、文化で自分達を統治する。もはや、これを要求するのではなく、我々が作り上げるのだ。一方で、共に生活している人々も変えていく。アンカラ政府をも変える。アンカラ政府がこの否定的で破滅的な同化政策を変更しない間は、われわれからの攻撃はなくならず、戦争は終わらない。アブドゥッラー・オジャランとの直近の会談で「さらに踏み込んだプロセス、さらなる交渉がなされるか、あるいは武力衝突がもたらされるかだ」と述べた。交渉を継続し、もう一度この国で戦争を起こさないために、私達が行わなければならないことがある。もはや私達の出番である。私達は、自治クルディスタンをつくりあげる。トルコと共に民主化する。中東の人々と美しい未来を作る。」と話した。

■オジャラン挨拶を無駄にしない。挨拶があるなら責任もある。

クルド人の自由は、共に暮らすさまざまな社会(集団)の自由という意味にもなると述べたトゥンジェルは、「つまり中東においてクルド人の自治問題は、単にクルド人を自由にさせるのではない。共に暮らすアラブ人、トゥルクメン人、アルメニア人、アッシリア人、アゼリーのような全ての人々をも自由にすることになる。現在の段階は、30年間にわたる闘争で獲得したものを次の段階に移す段階である。そのため、新しい時代の私達の任務は建設することである。つまり、他人に期待しない。政府に要求はしない。しかし、まずこのシステム、この一元論的思考、我々の存在を認めず、私達のアイデンティティを認めず、いまだに私達をリンチしようとする思考を取り除かなければならない」と述べた。

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( 翻訳者:新井慧 )
( 記事ID:33768 )