アナトリアでは、冬季の終わりと夏季の始まりを象徴するフズレレズ(聖イルヤース)は、特に結婚、美容、金運をもたらすという信仰とともに続けられている。アナトリアの村落部で生き続けるその信仰の一部は以下の通り。
*結婚を望む青年は、塩入りの輪状のパンを5月5日の夜に食べて晩に寝ると、夢に将来結婚する女性が現れる。
*病人と老人は5月5日の夜に芝生の上で転がると元気になる。
*結婚を望む若い女性たちはフズレレズの日に、誰にも気づかれないようにメッカの方を向く9つの近所のドアを叩くと一年以内に運命の道が開かれる。
*フズレレズの日に、身長の低い子供もしくは若者の頭を麺棒でたたけば、その年に身長が伸びる。
*フズレレズの日に、目に墨を引いた若い女性たちはその年頭痛に悩まされることはない。
*フズレレズの日に、流水で体を洗った人の肌はきれいになる。
*運命の人が現れるか現れないかを知りたい若い女性は、つぼみの状態の花を水の中に入れることで知ることができる。翌日にそのつぼみが開けば運命の人が現れ、開かなければ運命の人はその年には現れない。
*家が欲しい者は、フズレレズの日から3日間にわたってバラの根元に家の模型を作る。
*結婚を望む若い女性は、リンゴの皮をむき、枕の下に入れておくと、夢で将来結婚する男性を見る。
*独身の女性は嫁入り道具の中から一つを、バラの木の下に置く。夢の中で、その嫁入り道具を取った者が彼女の将来の結婚相手である。
*中に水が入った容器の周りに未婚の若い女性たちが座る。糸で綿と結ばれた針をこの水の中に入れ、それが目の前に来た女性が一番早く結婚する。
*フズレレズの前日に41のアリの巣から取った土を少量、家族の財布に入れると、その家は裕福になる。
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( 翻訳者:桑迫静香 )
( 記事ID:33773 )